この記事では、メキシコシティの観光地「グアダルーペ寺院」を解説します。
行き方、見どころの「奇跡のマント」とは何か?
なぜグアダルーペ寺院がメキシコ人に熱く信仰されているのか?
これからグアダルーペ寺院を観光される方、観光気分を味わいたい方、ぜひ御覧ください。
メキシコ・グアダルーペ寺院とは?奇跡のマントを解説。
メキシコシティ中心部から北へ約10kmのところに「グアダルーペ寺院」があります。
観光地であり、全メキシコ人の心の拠り所となっています。
なぜなのか?
理由は、聖母マリアが突然出現するという奇跡が起こったからです。
その奇跡について解説していきます。
聖母マリアの奇跡ストーリー
1531年12月、ファン・ディエゴという若い青年が丘のふもとを歩いていました。
そこに聖母マリアが現れ「丘に教会を建てるよう、司教にお願いして欲しい」と青年に言いました。
ディエゴは言われた通り司祭にお願いしますが、信じてもらえません。
数日後、ディエゴの伯父が倒れます。
助けを求めディエゴが僧侶のもとへ向かっていると、再び聖母が現れ、話しかけてきます。
急いだディエゴは聖母の前を去ろうとしますが、
「あなたの伯父さんは大丈夫。丘に咲いているバラを摘み、司教に持っていきなさい。」
と聖母に告げられます。
12月に本当にバラが咲いているのか?
半信半疑で向かうと、丘に季節外れのバラが咲いていました。
ディエゴは自分のマントにバラを包んで、司教のもとへ向かいました。
司教にバラを持っていくと、マントに褐色の聖母が映し出されていました。
その後ディエゴが家に帰ると、伯父さんは元気になっていました。
季節外れのバラ、マントに映し出された褐色の聖母、
2つの奇跡を目の当たりにした司教は、聖母のお告げを信じ
1556年に丘に教会を建てました。
その後、褐色の聖母が重病人を治すという奇跡を度々起こし、カトリックの信者が増えていきます。
17世紀頃、聖母はメキシコの人々から篤く信仰されるようになりました。
グアダルーペ寺院には聖母が映し出された「奇跡のマント」が飾ってあります。
グアダルーペ寺院はメキシコ国カトリック教会の総本山で、
褐色の聖母はメキシコ人の心の拠り所となっています。
今も奇跡を願い、熱心に祈り続ける信者の姿を見かけます。
「奇跡のマント」のさらなる奇跡!?
聖母が映し出された奇跡のマントですが、ただのマントではありませんでした。
さらなる奇跡をご紹介します。
①痛むことのないマント
本来であれば数十年で痛むような材質と、保存状態。
聖母が現れてから約500年経ちますが、未だにマントは色褪せず、材質の劣化が見られません。
②聖母の瞳に映るもの
聖母の瞳を25倍に拡大すると、ファン・ディエゴ、司祭、通訳が写っている。
③聖母が描かれたものとは?
マントを科学的に調査したところ、聖母は地球上に存在しないもので描かれていたそう。
④何があっても平気なマント
清掃員が誤って硝酸をかけてしまったが、マントは無傷。
教会の祭壇が爆破されてしまったが、マントは無傷。
ちょっと疑ってしまいそうな内容もありましたが、興味深いマントであることは事実。
カトリックではない私達でも見たくなりますね。
聖母の出現について
聖母マリアが人々の前に現れる「聖母の出現」は、世界中から数々の報告がありますが
カトリック教会・バチカンともに認めるものは24件だけ。
その奇跡の一つが、グアダルーペの聖母です。
グアダルーペ寺院の行き方・アクセス方法
最寄り駅はメトロ6号線の「La villa Basilica駅」
駅から徒歩で5分~7分の距離になります。
メトロ6号線のLa villa Basilica駅です。
6号線はオレンジが目印。
グアダルーペ寺院への道は直線です。
道中には飲食店、お土産店など多くの店が並んでいます。
グアダルーペ寺院の観光所要時間・見どころをご紹介。
観光所要時間
新寺院・旧寺院を観光するなら、約40~50分。
寺院エリア全体を観光するなら、約1時間~2時間。
見どころ①奇跡のマントに映る、褐色のマリア様
こちらが1976年に建てられたグアダルーペ新寺院。
こちらに褐色のマリア様がいらっしゃいます。
機能性を重視した現代建築ですね。
収容人員は2万人。
ステージ中央に額縁に入ったマリア様がいらっしゃいますが、ほぼ見えません。
ステージの下からマリア様を拝見することができます。
中央ステージの左右から、地下に降りる通路があります。
地下には画像のような「動く歩道」があります。
動く歩道に乗って見上げると・・・
こちらがファン・ディエゴのマントに映し出された聖母マリア様。
本物の奇跡のマントです!
黒髪で褐色の肌を持つ世界で唯一のマリア様。
信心深いメキシコ人はマリア様の前で延々とお祈りされるため渋滞します。
動く歩道により渋滞が解消されたとか。
見どころ②ゴシック様式の旧寺院
こちらが1709年に建てられた「グアダルーペ旧寺院」です。
地盤沈下のため建物が傾いています。
一見わからないのですが、建物内を歩くと傾きをはっきり感じます。
こちらが旧寺院の中です。私達がイメージする教会らしい教会です。
カトリックにしてはシンプルな造り。祭壇中央にイエス、その右に聖母マリアの絵が飾られています。
祭壇の上は半球型の天井(クーポラ)。
金色の見事な装飾がなされています。
お寺や神社にはない、教会の美しさが感じられます。
ファン・ディエゴ像
この像をよく見ると、布のような服(マント)にマリア様が描かれています。
丁寧に描かれており見ごたえがあります。
この像はファン・ディエゴですね。
見どころ③丘の上の礼拝堂
階段を上った先に礼拝堂があります。
ここがテペヤックの丘で、グアダルーペ寺院が建てられた最初の場所です(1556年)。
1709年に旧寺院、1976年に新寺院が建てられました。
中にはマリア様が飾られています。
新寺院や旧寺院と違い人が少ないので、落ち着いてお祈りすることができます。
グアダルーペ寺院 地図・住所・営業時間
グアダルーペ寺院の地図
住所 Fray Juan de Zumárraga No. 2, Villa Gustavo A. Madero, Gustavo A. Madero, 07050 Ciudad de México
営業時間
営業日 毎日
営業時間 5:50~19:30
グアダルーペ寺院を巡るツアーがあります
世界遺産のテオティワカン遺跡とグアダルーペ寺院を巡るツアーがあります。
・治安がちょっと心配
・メキシコシティを観光するのは初めて
・見どころを効率よくまとめて観光したい
そんな時にはツアーを利用するのもいいかもしれません。
まとめ
この記事では、メキシコシティの観光地「グアダルーペ寺院」の行き方、見どころを解説しました。
グアダルーペ寺院の魅力や、不思議さを感じてもらえたかと思います。
聖母マリア様が映し出された「奇跡のマント」を是非見てみてくださいね。
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