法隆寺は「世界最古の木造建築」で有名な寺院です。
今回の記事では、法隆寺の回り方・観光ルートを地図付きでご紹介します。
最後にアクセス方法も記載しているので、よければ参考にしてください。
法隆寺の観光ルートと拝観所要時間
法隆寺の面積は18万7000㎡、東京ドーム4個分です。
そこに何十点もの国宝や重要文化財があるので、じっくり拝観すると1日はかかります。
そんなに時間が取れる人も少ないと思うので
代表的な見どころが1~2時間で楽しめる観光ルートをご紹介します。
おすすめ観光ルート
南大門
↓
西院伽藍(さいいんがらん)
↓
大宝蔵院(だいほうぞういん)
↓
東院伽藍(とういんがらん)
主な見どころがしっかり楽しめる、王道の観光ルートです。
拝観所要時間
法隆寺の拝観所要時間は、1時間半~2時間です。
今回ご紹介する観光ルートは1時間半を想定しています。
観光ルートに沿って、見どころを紹介。
南大門(国宝)
法隆寺の観光は「南大門」からスタートです。
室町時代に再建されたました。
屋根の端が上向きに反っており、門に風格を感じます。
西院伽藍(さいいんがらん)
南大門の後は、西院伽藍を拝観します。
伽藍とは「寺院の主要な建物(金堂・塔・講堂など)の集まり」のこと。
法隆寺最大の見どころ、現存する世界最古の木造建築は西院伽藍にあります。
中門(国宝)
参道を突き当たると「中門」が待ち構えています。
現存する世界最古の木造建築は中門、回廊、五重塔、金堂です。
見どころは日本最古の金剛力士像(重要文化財)です。
※法隆寺は最古がたくさんあります!
左側にいらっしゃる吽形(うんぎょう)像。
きゅっと口を結んでいます。
右側には口が開いている、阿形(あぎょう)像がいらっしゃいます。
金剛力士像は迫力満点ですが、体のライン、衣の躍動感が丁寧に造られています。
回廊(国宝)
こちらが回廊(かいろう)です。
ここでの見どころは「エンタシスの柱」
柱をよく見ると、真ん中よりやや下の方がふくらんでいます。
ちなみに中門の柱もエンタシスです。
五重塔(国宝)
日本最古の五重塔です。高さ32.5m、飛鳥時代に造られました。
上に行くほどスリム。バランスの良い安定感のある塔です。
屋根を数えると6枚ありますが、6階建ではありません。
一番下の屋根は裳階(もこし)と言われるもので、風雨から守るためのもの。
見逃せないのは、一階(初層)にある塑像群(そぞうぐん)。奈良時代の作品です。
東西南北の四面それぞれに、お釈迦様にまつわる場面が塑像でつくられています。
※正式な名前は「塑造塔本四面具(そぞうとうほんしめんぐ)」
こんな感じの塑像群が見られますよ。
ちなみに塑像(そぞう)とは、土で作った仏像のこと。
画像は北面の、お釈迦様の入滅(にゅうめつ)を悲しむ泣き仏の画像。
※入滅…お亡くなりになること
怒られそうですがコミカルで面白い像ですよね。
塑像群のなかに宇宙人っぽい像があるそうで、ぜひ探してみてください。
金堂(国宝)
こちらが金堂(こんどう)、飛鳥様式の特徴を持つ世界最古の木造建築です。
金堂にも1階に裳階(もこし)が見られますね。
・卍崩しの高欄(まんじくずしのこうらん)
高欄(こうらん)が、卍の文字を崩したデザインで作られている。
※高欄…手すりのようなもの
・人字型割束(ひとじがたわりつか)
「束」とは短い柱のこと。「人」という文字の形のように、下半分が割れた束のこと。
など、飛鳥様式の特徴と言われています。
屋根を支える龍も気になりますが、江戸時代に屋根を支えるために作られたものです。
金堂の中の見どころ
Tokyo Bijutsu Gakko(Tokyo Fine Arts School and Tokyo Music School) ed., HORYUJI OKAGAMI (64 VOLUMES) [The Great Art of the Horyuji Temple Volme 49th, 1917], パブリック・ドメイン, https://commons.wikimedia.org/w/index.php?curid=8688047による
釈迦三尊像(しゃかさんぞんぞう)
飛鳥時代/国宝
中央に釈迦如来(しゃかにょらい)
両脇に薬上菩薩やくじょうぼさつ(左)薬王菩薩やくおうぼさつ(右)がいらっしゃいます。
聖徳太子の病気平癒を祈って建てられた像です。
やや長めのお顔、口元が微笑むアルカイックスマイルが特徴です。
大講堂(国宝)
お坊さんたちの修業の場「大講堂」
一度落雷で焼失し、平安時代に再建されたものです。他の建物と比べて、少し雰囲気が違いますね。
中には国宝の薬師三尊像が安置されています。
大宝蔵院(だいほうぞういん)
急に新しい建物で驚きますが、平成10年に完成した大宝蔵院(だいほうぞういん)です。
百済観音像(くだらかんのんぞう)を安置するために建てられました。
パブリック・ドメイン, https://commons.wikimedia.org/w/index.php?curid=3570006
主役の百済観音像は2mの身長に細身の身体。スレンダー体型です。
日本を代表する仏像で、優美な表情が魅力的。
他にも
玉虫厨子(たまむしのずし)
→仏像などを入れる仏具。玉虫の羽が装飾されているので「玉虫厨子」と呼ばれている。日本最古の工芸品の一つ。
など、多くの国宝や重要文化財が保管されています。
こちらも鉄板観光コースです!
東大門(ここも国宝)
西院伽藍と東院伽藍を結ぶ「東大門(とうだいもん)」です。
奈良時代に作られました。
東大門をくぐり、長い参道の先に東院伽藍があります。
東院伽藍(とういんがらん)
こちらが東院伽藍の入口です。
東院伽藍と西院伽藍、それぞれに受付があります。
どの順番で入ってもトータル1,500円の拝観料です。
聖徳太子が亡くなった後、太子を偲んで建てられたのが東院伽藍です。
夢殿(国宝)
こちらが八角形の夢殿(ゆめどの)、奈良時代に作られました。
※こちらも日本最古の八角堂
東院伽藍の中心となる建物です。
「夢殿」という名前、八角形の形、優美で神秘的と評判です。
中には聖徳太子の等身像とされる、救世観音立像(くぜかんのんりゅうぞう)が安置されています
通常非公開ですが、春(4/11~5/18)と秋(10/22~11/22)に特別公開されます。
法隆寺関連記事
中宮寺とセットでの観光がおすすめです。
法隆寺へのアクセス方法
電車(最寄り駅)
最寄り駅 JR大和路線「法隆寺駅」
駅から法隆寺まで徒歩20分(1.5km)
移動手段は徒歩、バス、タクシーです。
バス
最寄りのバス停は「法隆寺参道」
法隆寺参道から法隆寺まで徒歩4分(350m)です。
ルート 法隆寺駅→法隆寺参道
番号 72番系統
所要時間 8分9時台~16時台に運行しています。
1時間に3本程度です。※時刻表・料金はこちら(奈良交通)
駐車場
専用の無料駐車場はないため、近隣の有料駐車場を利用します。
法隆寺南大門近くの駐車場をいくつかご紹介します。
法隆寺観光自動車駐車場
住所 奈良県生駒郡斑鳩町法隆寺1丁目8-25
料金・駐車台数
自動車1日500円(20台)
二輪自動車1日100円
バス 1日2,800円(80台)
支払方法 現金
営業時間 8時半~18時
定休日 不定期休日あり
連絡先 0745-74-2276
法隆寺南大門まで徒歩4分
法隆寺参拝者駐車場いかるが
住所 奈良県生駒郡生駒郡斑鳩町法隆寺1丁目7
料金・駐車台数
自動車 1日500円(40台)
営業時間 8時~18時
定休日 なし
連絡先 074-575-0910
法隆寺南大門まで徒歩3分
法隆寺門前芳庵(ほうあん)駐車場
住所 奈良県生駒郡生駒郡斑鳩町法隆寺1丁目8
料金・駐車台数
自動車 1日600円?(10台)
※料金は200円~600円と諸説あり。
営業時間 8時~18時
連絡先 074-575-0910
法隆寺南大門まで徒歩2分
他にも駐車場がありますが、料金は1日500円~600円が相場です。
レンタカー
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たびらいレンタカーは免責補償、ETC、カーナビ込みの料金です。
ツアー
奈良の見どころをバス、タクシーで巡るツアーもおすすめです。
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※右上のメニュー(横棒3本が縦に並んでいるマーク)をクリック。
表示されたページの検索BOXに「法隆寺」と入力し検索する方法もあります。
拝観料・営業時間・定休日
・拝観料 割引
大人 1,500円
小学生 750円
団体割引、障がい者割引あり
・営業時間 定休日
2月22日~11月3日
8:00~17:00
11月4日~2月21日
8:00~16:30
定休日 なし
※最新情報はこちら(法隆寺ホームページ)
施設情報・御朱印・お問い合わせ
住所:奈良県生駒郡斑鳩町法隆寺山内1−1−1
施設情報(トイレなど)
トイレ・休憩所・売店あり
お問い合わせ
074-575-2555
御朱印
料金(納経料) 300円
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