【奈良・新薬師寺】歴史・見どころ・仏像 すっきり解説!アクセス・観光所要時間など。




 

今回ご紹介するのは、

奈良県奈良市にある人気の寺院、新薬師寺(しんやくしじ)です。

 

記事のコンセプト

魅力ある観光都市「奈良」には、お寺や古墳が多くあります。

観光してときどき感じるのが…

 

古くて価値があるのは分かるけど、見どころや違いがよく分からない!!

せっかくの説明も、内容が難しくて消化不良。

私以外にもそう感じる方がいるんじゃないかな~と思います。

 

そこで、この記事(すっきり解説シリーズ)では

お寺の歴史や見どころを、簡単に分かりやすくまとめました。

「施設情報・アクセス方法・御朱印情報」も載せています。

さらっと見るだけでも、観光が楽しめると思います。

もし良ければご活用下さい。

 

新薬師寺創建の歴史・ご本尊(仏像)

・創建された年

747年(奈良時代)
聖武天皇が東大寺の大仏を作り始めた年です。

 

・創建した人

光明皇后(こうみょうこうごう)

光明皇后聖武天皇の皇后(妻)です。

 

・創建された経緯・歴史

苦労が重なり、聖武天皇が目の病気を患った時に
光明皇后「夫の病気が治りますように」と願い込めて新薬師寺を建てました。

創建時は興福寺と同じ程の広さで、千人もの僧が住んでいました。
金堂には七仏の薬師が並び、東西に塔が建つ立派な伽藍だったそうです。

当時の繁栄ぶりが伺えますね。

 

平安時代になると雷・台風などの災害、火災により次第に建物が倒壊。
だんだん衰退していきます。

現在ある建物(東門、南門など)は、鎌倉時代に再建されたもの。
唯一現存しているのは「本堂」のみです。

 

薬師寺と新薬師寺

「古い薬師寺と新しい薬師寺なのか?」と思ったのは私だけではないはず。

両方とも薬師如来をご本尊として祀っていますが、2つのお寺に何か関係があるわけではありません。

 

なぜ寺の名前が「新薬師寺」になったのか?

聖武天皇の病気平癒を願って霊験あらたかな薬師如来を祀った

霊験新たかな薬師如来

「新薬師寺」となりました。

※霊験あらたか…神仏の不思議な効果、ご利益が尋常ではない

 

・ご本尊

ご本尊:薬師如来(やくしにょらい)

薬師如来(やくしにょらい)は人々を心や身体の病から守る仏様です。
仏の世界のお医者さんのようなイメージ。

手に薬壺(やっこ)を持っている事が多いです。
※薬壺…その名の通り薬のツボ。あらゆる病気を治す薬が入っている。

 

・宗派

華厳宗(けごんしゅう)

仏教の代表的な思想。
奈良時代に栄えた仏教、南都六宗の一つです。

奈良の大仏で有名な東大寺も華厳宗です。

 

新薬師寺の見どころは?

薬師如来を囲む十二神将の迫力

新薬師寺本堂の中央には、円形の仏壇が置かれています。

土台には薬師如来坐像、それを囲うように「国宝・十二神将立像」が立っています。

 

The Twelve Divine Generals.jpg
不明 – Tokyo National Museum, パブリック・ドメイン, リンクによる

画像は東京国立博物館にある鎌倉時代に作られた十二神将です。

 

新薬師寺の十二神将は日本最古であり、天平文化の傑作と言われています。

十二神将に惚れて、新薬師寺ファンになる人が多いです。

芸術性が高く、迫力のある十二神将は必見です。

 

新薬師寺の観光コース(地図付き)と拝観所要時間

新薬師寺はコンパクトな広さで、参拝コースに迷うことはありません。

新薬師寺の境内地図です。

観光コース
南門→地蔵堂→本堂→香薬師堂→庫裏(くり)

 

拝観所要時間

拝観所要時間は約20分です。

観光コースにそって、見どころを紹介

南門・受付

鎌倉時代建立の南門、重要文化財です。

小ぶりながら風格を感じます。

右側の見切れている建物が受付(券売所)です。

 

【重要文化財】地蔵堂

新薬師寺が再建された鎌倉時代に作られました。
重要文化財です。

白壁にある蟇股(かえるまた)が特徴的です。
※蟇股…建物を支える部材。梁(はり)や桁(けた)の上に置かれる。

十一面観世音菩薩立像(鎌倉時代)
薬師如来立像(室町時代)
地蔵菩薩立像(室町時代)
が、中に安置されています。

 

【国宝】本堂

奈良時代に建てられた「本堂」です。
もちろん国宝

創建時の本堂が天災で失われ、代わりにこの建物が本堂となりました。
新薬師寺で唯一残る奈良時代の建物です。

全体的にシンプルでさっぱりとした建物ですね。

 

建築の特徴

入母屋造のイラスト

入母屋造(いりもやつくり)の屋根です。
寺社仏閣によく使われた格式の高い造り。

屋根の傾斜が小さいのは天平時代の特徴。

平瓦と丸瓦を交互に並べる本瓦葺き(ほんがわらぶき)です。

 

建物内部は天井のない「化粧屋根裏」となっています。
天井を張らず、梁(はり)や垂木(たるき)など屋根裏を見せるようにな作り。

中央には円形の仏壇があり、その上に薬師如来坐像十二神将立像が立っています。

 

【国宝】薬師如来像

Bhaisajyaguru of Shin-Yakushi-ji.jpg
撮影・小川一真 – <a rel=”nofollow” class=”external free” href=”http://webarchives.tnm.jp/archives/cat/database”>http://webarchives.tnm.jp/archives/cat/database</a>, パブリック・ドメイン, リンクによる

薬師如来坐像(平安時代初期/国宝)
像高191.5cm

全体的にふくよかで、穏やかで優しそうな印象。
他の仏像に比べ、目が大きく見開いているのが特徴です。

光背には6体の小さな仏像が配置されています。

何本かの「かやの木」を組み合わせた、寄木(よせぎ)で作られました。

 

【国宝】十二神将立像

12 Heavenly Generals ShinYakushiji.JPG
小川晴暘(1894-1960) 仏像写真家 飛鳥園創業者) – 上代の彫刻,朝日新聞社, パブリック・ドメイン, リンクによる

十二神将立像(奈良時代/国宝)
像高
152cm~166cm

12躰のうち1躰(波夷羅(はいら)大将像)は江戸時代の地震で倒壊、その後作られたものです。
そのため波夷羅(はいら)大将像は国宝ではありません。

「塑像(そぞう)と言う、粘土で作られた像です。
塑像は重くて脆いため保存が大変難しいのですが、きれいな状態で残っています。

 

新薬師寺の十二神将は日本で最も古く、最も大きいです。
「天平時代の傑作」と言われ、芸術性が高く評価されています

全身で怒りを表現しており、像それぞれの表情・ポーズから迫力が感じられます。
薬師如来を中心に取り囲む十二神将の姿はまさに圧巻です。

穏やかな表情の薬師如来とのコントラストも魅力かもしれませんね。

 

ちなみに十二神将は、岩淵寺(いわぶちじ)から移設されたとの説もありますが詳細は不明です。
※岩淵寺…かつて奈良県奈良市白毫寺町にあったお寺

 

十二神将とは?

十二神将とは薬師如来や薬師如来を信じる者を守る12の仏

お釈迦様から薬師如来の功徳(善行・功績)を聞き、感動した12人の将軍が
「この教えを広め信仰する人たちを、煩悩から守るぞ!」と誓いました。

それ以来十二神将となり、薬師如来や脇侍の日光・月光菩薩の部下として仕えています。

 

十二神将の一人につき7000人の部下(眷属・けんぞく)がいるとされており
薬師如来の元には、7000✕12=84,000人の部下(眷属・けんぞく)がいることになります。

84,000は人間の煩悩の数と言われており、全ての煩悩から人々を守って下さいます。

また十二神将は中国で干支と結びつき、時間や方位を守る存在でもあります。
自分の干支の守護神を探してみるのも面白いですね。

 

一番人気は婆娑羅(ばさら)大将

Basara 12 Heavenly Generals ShinYakushiji.JPG
小川晴暘(1894-1960) 仏像写真家 飛鳥園創業者) – 上代の彫刻,朝日新聞社, パブリック・ドメイン, リンクによる

一番人気&有名なのは婆娑羅(ばさら)大将です。
右手に剣を持つポーズ。

かつて500円切手のデザインになったことがあり、今でも入手可能。

婆娑羅大将の怒りの表情は、歌舞伎の隈取(くまどり)に影響を与えたと言われています。

 

香薬師堂(こうやくしどう)

鎌倉時代に作られた香薬師堂(こうやくしどう)

その名の通り香薬師如来立像が安置されていました。

白鳳期(飛鳥時代)の代表作と称される仏像で、国宝に指定されていましたが

度々盗難にあい現在も行方不明になっています。
※2015年に右手が見つかる

現在はレプリカが安置されていますが、非公開です。

 

庫裡(くり)

庫裏(くり)とは、食事などの生活をするためのスペース。

新薬師寺や十二神将についてのビデオが放映されています。

景色がきれいな場所なので、休憩を兼ねてビデオを見るのもおすすめです。

 

 

香薬師堂や庫裏(くり)周辺は庭園のようになっており、四季折々の草花や景観が楽しめます。

 

アクセス方法

電車(最寄り駅)

最寄り駅① 近鉄奈良駅
近鉄奈良駅から新薬師寺まで徒歩30分(2.7km)

最寄り駅② JR奈良駅
JR奈良駅から新薬師寺まで徒歩40分(3km)

最寄り駅からのアクセス方法はバス・タクシー・徒歩です。

 

バス

最寄りのバス停 破石町(わりいしちょう)

JR奈良駅・近鉄奈良奈良駅からのアクセスに便利です。
バス停から新薬師寺まで徒歩10分(800m)

近鉄奈良駅→バス停「破石町」
番号 2(市内循環外回り)62系統他
所要時間 約6分
バス会社 奈良交通

JR奈良駅→バス停「破石町」
番号
2(市内循環外回り)62系統他
所要時間 約10分
バス会社 奈良交通

※奈良交通の時刻表はこちら

 

駐車場

新薬師寺専用駐車場あり(無料)
駐車台数 10台

 

レンタカー

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ツアー

奈良の見どころをバス、タクシーで巡るツアーもおすすめです。

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※右上のメニュー(横棒3本が縦に並んでいるマーク)をクリック。
表示されたページの検索BOXに「新薬師寺」と入力し検索する方法もあります。

拝観料・営業時間・定休日

・拝観料 割引

大人 600円
高校生 350円
中学生 350円
小学生 150円

団体割引あり
※詳細はこちら(新薬師寺ホームページ)

・営業時間 定休日

9:00~17:00

定休日 なし

 

施設情報・御朱印・お問い合わせ

住所:奈良県奈良市高畑町1352

施設情報(トイレなど)

トイレあり

お問い合わせ

0742-22-3736

 

御朱印

料金(納経料) 300円

 

参考図書

記事を書く際に参考にさせて頂いた書籍です。

 

 

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