【奈良・唐招提寺】歴史・見どころ・仏像 すっきり解説!アクセス・観光所要時間など。




 

今回ご紹介するのは、

奈良県奈良市にある世界遺産、唐招提寺(とうしょうだいじ)です。

 

記事のコンセプト

魅力ある観光都市「奈良」には、お寺や古墳が多くあります。

観光してときどき感じるのが…

 

古くて価値があるのは分かるけど、見どころや違いがよく分からない!!

せっかくの説明も、内容が難しくて消化不良。

私以外にもそう感じる方がいるんじゃないかな~と思います。

 

そこで、この記事(すっきり解説シリーズ)では

お寺の歴史や見どころを、簡単に分かりやすくまとめました。

「施設情報・アクセス方法・御朱印情報」も載せています。

さらっと見るだけでも観光が楽しめると思うので、ぜひご活用下さい。

 

唐招提寺創建の歴史・ご本尊(仏像)

・創建された年

759年(奈良時代中期)

 

・創建した人

鑑真(がんじん)

唐(中国)出身の高僧です。

 

・創建された理由・経緯

753年に来日した鑑真は、東大寺でしばらく過ごします。
出家者が正式な僧になるために、仏教の戒律を伝える仕事を担っていました。

759年、鑑真は新田部親王(にいたべしんのう)から以前住んでいた土地を譲り受けます。
※新田部親王(にいたべしんのう)…天武天皇の息子

そこに戒律を学び身につけるための道場を作ったことが、唐招提寺の始まりです。

 

【世界遺産・唐招提寺】創建の歴史・建築の特徴をまとめて解説!ディープに楽しむ観光ガイド。

2021-12-11
詳しく歴史を知りたい方はコチラの記事がおすすめです。

 

・ご本尊(仏像)

※イメージ画像です。

ご本尊:盧舎那仏(るしゃなぶつ)

盧舎那仏とは、仏教の教えを具現化した仏様。「悟り」そのもの。

ちなみに奈良の大仏も、盧舎那仏(るしゃなぶつ)です。

 

・宗派

律宗(りっしゅう)

戒律の研究、実践に重点をおく仏教。
奈良時代に栄えた仏教、南都六宗の一つです。

 

世界遺産「唐招提寺」の見どころ

①奈良時代の貴重な建物が見られる

唐招提寺には奈良時代の建物が現存しています。

改修されていますが、創建当時の建築様式が分かる大変な貴重なものです。

 

②鑑真和上

唐招提寺を語る上で絶対に欠かせないのが鑑真(がんじん)です。

 

簡単に鑑真和上の歴史をたどるので、良ければ御覧ください。

鑑真は唐の揚州(ようしゅう)で生まれます。
14歳で出家、修行後、揚州の大明寺(だいめいじ)の住職となりました。

55歳になったある日、二人の僧侶が鑑真のもとを訪れ「伝戒師(でんかいし)を日本に遣わせてほしい」と懇願されます。

 

当時日本では、重税逃れのため僧侶になる農民が急増。
仏教や国の風紀が乱れていました。

そこで天皇は、伝戒師が僧の心得・決まり(戎・かい)を伝え、守る事を誓う「授戒(じゅかい)」の制度を作ることに。
まずは唐から伝戒師を呼び寄せることとなったのです。

 

二人の僧侶に依頼された鑑真は了承し、日本へ行くことを決意。

しかし日本への航海は困難にみまわれ、たびたび失敗します。仲間を失い、鑑真は失明してしまいました。

753年、6度目にして日本に到着!

東大寺で「授戒・じゅかい」を行い、日本の授戒制度を整えます。
僧侶もどきはいなくなり、風紀は劇的に改善しました。

その後、戒律を学び身につけるための道場として唐招提寺を建立。
鑑真は亡くなるまで、日本仏教のために尽力しました。

 

大変簡単にまとめましたが、鑑真は命をかけて来日、「授戒・じゅかい」により日本と仏教の窮地を救って下さいました。

実はとてつもなくお世話になっています。

鑑真の仏教や日本への思い、痕跡をたどってみてくださいね

 

唐招提寺の観光コース(地図付き)と拝観所要時間

唐招提寺の見どころを、効率よく回るコースをご紹介します。

ピンクの線が観光コースです。

観光コース

南大門→金堂→戒壇(かいだん)→鐘楼(しょうろう)・講堂・鼓楼(ころう)→開山堂→御影堂→鑑真和上御廟(ごびょう)→宝蔵(ほうぞう)→経蔵(きょうぞう)→売店

南大門から金堂に進み、右回りに見どころを巡ります。

拝観所要時間

拝観所要時間は約45分です。

観光コースにそって、見どころを紹介

南大門

バス停を降りると、赤色の南大門が出迎えてくれます。

南大門の中にある小さな建物でチケットを購入します。

 

【国宝】金堂

まず出迎えてくれるのは、立派な金堂です。
高さ17.7m、幅28m。奈良時代に建てられました。

こちらの金堂は、唯一現存する奈良時代の「金堂」なんです!

築1200年を超える貴重な建物。
何度か改修されましたが、部材は創建当時のものが使われています。

 

見どころは正面の柱

金堂と言えば、吹き放しとなった八本の柱。

金堂の重厚感とは対象的に、開放的な参拝所となっています。差し込む光が仏像を照らし、窓から見える仏像がまた乙なんです。
こんな楽しみ方ができるのは唐招提寺だけではないでしょうか?

八本の柱は法隆寺と同じ「エンタシスの柱」です。柱の太さに注意してよ~くみると、真ん中が一番太く作られていますね。

エンタシスは、柱を下から見上げた時に真っ直ぐ安定して見える視覚効果が得られます。
日本では「胴張り」と言われる技法です。

エンタシスの柱が、金堂の重厚さを三割増しにしています。

 

【世界遺産・唐招提寺】創建の歴史・建築の特徴をまとめて解説!ディープに楽しむ観光ガイド。

2021-12-11
建築様式について詳しく知りたい方はコチラの記事がおすすめです。

 

中の仏像はとても大きい

ご本尊:盧舎那仏坐像・るしゃなぶつざぞう
国宝 奈良時代

盧舎那仏坐像はその名の通り座っている像ですが、像高は約3m。
これはかなり大きいですね…。

 

本尊の右には薬師如来立像(平安時代/国宝)がいらっしゃいます。
像高は3.36m現存する薬師如来立像では日本最大です。

 

 

※イメージ画像です。

本尊の左には千手観音立像(奈良時代/国宝)がいらっしゃいます。
像高5.35m、なんと5mを超えました!

しかも唐招提寺の千手観音様は、本当に千本近くの手があるんです。
正確には現在953本の手(大手42本、小手911本)ですが、かつては1000本あったと考えられています。

金堂には見ごたえのある仏像が安置されています。

 

隠れキャラ?すみ鬼

 

金堂の軒下四隅にいる「すみ鬼」です。

三体は創建当時のもので、西側のすみ鬼は江戸時代(元禄)に作られたもの。

困ってるのか?笑ってるのか、不思議な表情です。

見つけるとちょっと嬉しくなるすみ鬼、ぜひ探してみて下さい。

 

戒壇

こちらが「戒壇・かいだん」、石段のみが鎌倉時代のもの。

戒壇とは正式な僧になるための儀式「授戒」が行われる場所です。

鑑真は「授戒」により日本仏教を救い、正しく戒律を伝えることで立派な僧を輩出しました。

鑑真和上の日本や仏教への思いが感じられる場所です。

 

【国宝】講堂・鼓楼

画像左側が「講堂」、画像正面が「鼓楼・ころう」です。
※右側は金堂です。

講堂は平城宮にあった建物を譲り受け、寺院用に改造されてます。
唯一現存する天平時代(奈良時代)の宮殿として大変貴重です。

「鼓楼・ころう」には鑑真の仏舎利(ぶっしゃり)が安置されています。

毎年5月にうちわまき会式があり、ハート型のうちわがまかれるそう。

 

開山堂・御影堂

こちらが「開山堂・かいさんどう」

鑑真和上坐像(国宝)を安置するため、1881年(明治14年)に移築されたものです

1964年(昭和39年)鑑真和上坐像は御影堂へ移動となり、現在は鑑真和上お身代わり像がいらっしゃいます。

 

「御影堂・みえいどう」は、開山堂から道を挟んだ向かいにあります。

本来なら鑑真和上坐像(国宝)がいらっしゃるのですが、2022年3月まで工事中。

現在鑑真和上坐像は新宝蔵です。毎年6月に行われる開扉も2022年は新宝蔵で行われます。
※鑑真和上坐像は非公開ですが、毎年6月には3日間公開されます。

 

鑑真和上御廟(ごびょう)

鑑真和上のお墓です。

鑑真和上のふるさと揚州から贈られた、瓊花(けいか)が植えてあり
初夏には白い花が満開になります。

 

鑑真和上御廟への道がとても素晴らしかったです。

金堂から少し歩きますが、きれいに苔むした大地からまっすぐに生える木々。
そこに差し込む光のまぁ清々しいこと、美しいこと。

呼吸をすると全身が浄化されているような気分になります。
機会があればぜひ行ってくださいね。

 

【国宝】宝蔵・経蔵

※画像は経蔵(きょうぞう)

奈良時代に建てられた宝蔵(ほうぞう)経蔵(きょうぞう)
北側が宝蔵、南側が経蔵です。

正倉院で有名な校倉造(あぜくらづくり)で建てられています。
なんと奈良時代に作られた日本最古の校倉造です。

校倉造とは、高床、井桁 (いげた) を組んで壁を作る、保存に良いとされる建物です

 

アクセス方法

電車(最寄り駅)

最寄り駅 近鉄線西ノ京駅(にしのきょうえき)

西ノ京駅から唐招提寺まで徒歩10分(約750m)

近鉄奈良駅→西ノ京駅
近鉄奈良駅→大和西大寺駅(分)
大和西大寺駅→西ノ京駅(5分)

近鉄京都駅→西ノ京駅
近鉄京都駅→大和西大寺駅(30分~45分)
大和西大寺駅→西ノ京駅(5分)

大阪難波駅→西ノ京駅
大阪難波駅→大和西大寺駅(30~35分)
大和西大寺駅→西ノ京駅(5分)

 

バス

※奥に南大門が見えます。

最寄りのバス停「唐招提寺」

唐招提寺南大門まで徒歩1分(60m)

 JR奈良駅東口→バス停「唐招提寺」
番号 63・72・78番系統
所要時間 約17分
バス会社 奈良交通

近鉄奈良駅→バス停「唐招提寺」
番号 63・72・78番系統
所要時間 約22分
バス会社 奈良交通

便数は1時間に2~3本です。

※時刻表・料金はこちら(奈良交通)

 

駐車場

唐招提寺専用駐車場あり(有料)

営業時間 8:00~18:00

駐車料金

乗用車 150台
最初の60分 550円
以降30分ごと110円

バス 16台
最初の2時間まで 2,420円
以降60分ごと550円

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ツアー

奈良の見どころをバス、タクシーで巡るツアーもおすすめです。

・現地出発のツアーなら「ベルトラ」
奈良 観光ツアー

 

・プランが豊富!ツアーで楽しむなら「クラブツーリズム」
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※右上のメニュー(横棒3本が縦に並んでいるマーク)をクリック。
表示されたページの検索BOXに「唐招提寺」と入力し検索する方法もあります。

拝観料・営業時間・定休日

・拝観料 割引

大人 1,000円
高校生 400円
中学生 400円
小学生 200円

団体割引あり
※詳細はこちら(唐招提寺ホームページ)

・営業時間 定休日

8:30~17:00

定休日 なし

 

施設情報・御朱印・お問い合わせ

住所:奈良市五条町13-46

施設情報(トイレなど)

売店・トイレ・休憩所あり

お問い合わせ

0742-33-7900

 

御朱印

料金(納経料) 300円

売店の近くに、朱印帳がありました。

 

参考図書

記事を書く際に参考にさせて頂いた書籍です。

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