中宮寺の見どころ・回り方&所要時間を解説。歴史と美しい菩薩とは?(アクセス方法付き)




中宮寺の見どころと回り方・所要時間をご紹介します。

より楽しめるように中宮寺の創建の歴史や菩薩についてまとめました。

中宮寺観光の参考にして頂けたらと思います。

中宮寺 創建の歴史を簡単に解説

・創建された年

記録がなく詳細は分かりませんが、発掘調査から7世紀前半(飛鳥時代)ではないか?
と言われています。

・創建した人

聖徳太子の母、穴穂部間人(あなほべのはしひと)皇后です。

・創建された理由

穴穂部間人(あなほべのはしひと)皇后の希望により、聖徳太子が建てた尼寺です。

斑鳩宮を中心に、西に法隆寺が僧寺として、東に中宮寺が尼寺として建てられました。

かつては今より500m東(中宮寺跡史跡公園内)に建っていましたが、16世紀末に火事にあい、法隆寺内の小さなお寺に引っ越し。

そのまま中宮寺となりました。

中宮寺 拝観所要時間・観光ルート

拝観所要時間

拝観所要時間は、約15分です。

法隆寺とセットで1時間半~2時間程度。

中宮寺観光ルート

広いお寺ではありませんが、観光ルートに沿って見どころをご紹介します。

こちらが中宮寺の入口です。

法隆寺東院のお隣りなので、法隆寺東院入口の前を通り過ぎ、中宮寺へ向かいます。

入口左奥が売店です。御朱印・お土産が購入できます。

丁寧にお手入れがなされている参道。

青々と茂る植物がいいですね。

砂利を踏みしめながら歩くと、穏やかな心地よい気分がします。

池の真ん中に建つ「中宮寺本堂」です。

高松宮妃の発願により、1968年(昭和43年)に建てられた、最近の建物です。

中では中宮寺が持つ国宝を拝観することができます。

菩薩半跏思惟像(ぼさつはんかしゆいぞう)
天寿国曼荼羅繡帳
(てんじゅこくまんだらしゅうちょう)

畳に座って、じっくりと拝観してくださいね。

次に見どころの国宝を解説します。

国宝 菩薩半跏思惟像(ぼさつはんかしゆいぞう)

小川晴暘 – 『上代の彫刻』(朝日新聞社、1942), パブリック・ドメイン,
https://commons.wikimedia.org/w/index.php?curid=4659431による

ご本尊の「菩薩半跏思惟像(ぼさつはんかしゆいぞう)」

中宮寺最大の見どころ。
国宝であり、飛鳥仏の最高傑作と言われています。

大変お美しい像として有名。
像高は132cm、意外に小さなお姿です。こう見えて木造。

菩薩半跏思惟像の名前を紐解くと、

半跏(はんか)…片足を他の片足のももの上に組んで座ること。
出典:デジタル大辞泉(小学館)
思惟(しゆい)…考えること、思いはかること。

つまり「足を組んで考え事をする菩薩様の像」ってことですね。

寺伝では、如意輪観音(にょいりんかんのん)と呼ばれています。

特徴はアルカイックスマイル
※頭上のコブ(もとどり)2つがチャーミングな菩薩様。

口元にかすかな笑みを浮かべる、アルカイックスマイルが特徴。

世界三大微笑像の一つです。
他の2つは、レオナルド・ダ・ビンチ作「モナリザ」、エジプトのスフィンクス。

頬をつくような仕草、穏やかな微笑み、足を組まれたお姿、全てに気品が溢れています。
表面の黒い艶が菩薩様の美しさを引き立てています。

最初は色が着いていましたが、だんだんと色がなくなり、現在お色になったそうです。

国宝 天寿国曼荼羅繡帳(てんじゅこくまんだらしゅうちょう)

TOKYODO – 世界美術図譜 日本編. 第6集, 1944年11月発行、東京堂書店, 東京, パブリック・ドメイン,
https://commons.wikimedia.org/w/index.php?curid=4728036による

聖徳太子の妃、橘大郎女(たちばなのおおいらつめ)と女官がつくった刺繍製の曼荼羅です。
飛鳥時代の染色工芸品として大変貴重な一品。

亡くなった夫(聖徳太子)を悼んでお作りになりました。

本物は奈良国立博物館にありますが、中宮寺ではレプリカを間近で見られます。

おまけの見どころ 猫

中宮寺にはちょっぴり太めの猫がいます。

運が良ければ会えるかもしれませんニャ-(ΦωΦ)

中宮寺と法隆寺はセットでの参拝がおすすめです。

中宮寺のアクセス方法

中宮寺は法隆寺東院に隣接しています。

電車(最寄り駅)

最寄り駅 JR大和路線「法隆寺駅」
駅から中宮寺まで徒歩20分(1.5km)

駅から徒歩、バス、タクシーでの移動となります。

バス

最寄りのバス停は「中宮寺前」「中宮寺東口」です。

便が多いのは中宮寺前ですが、中宮寺への道がやや分かりづらいです。

おすすめはバス停「法隆寺参道」で下車、徒歩で中宮寺へ行くルートです。

ルート 法隆寺駅→法隆寺参道
所要時間 8分
バス会社 奈良交通

9時台~16時台に運行しています。

※時刻表・料金はこちら(奈良交通)

法隆寺参道から中宮寺まで、徒歩で10分かかります。

駐車場

専用駐車場はないため、近隣の有料駐車場を利用します。
いくつかご紹介します。

堤 観光駐車場

住所 奈良県生駒郡斑鳩町法隆寺北1丁目4−32
駐車台数 10台
料金 500円
営業時間 7時30分~18時
定休日 なし
連絡先 074-575-2701

中宮寺まで徒歩4分
法隆寺西院伽藍まで徒歩3分

法隆寺西山観光駐車場

住所 奈良県生駒郡斑鳩町法隆寺2丁目5−29
駐車台数 100台
料金 500円
営業時間 8時~17時
定休日 なし
連絡先 0745-75-5855

中宮寺まで徒歩2分
法隆寺西院伽藍まで徒歩5分

法隆寺近くの駐車場を利用するのもおすすめです。
料金は1日500~600円が相場です。

レンタカー

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たびらいレンタカーは免責補償、ETC、カーナビ込みの料金です。

ツアー

予約後はすべておまかせ!ツアーでの観光もおすすめです。
バス、タクシーで巡る現地ツアーもあります。

・現地出発のツアーなら「ベルトラ」
 奈良 観光ツアー

・プランが豊富!ツアーで楽しむなら「クラブツーリズム」
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※右上のメニュー(横棒3本が縦に並んでいるマーク)をクリック。
表示されたページの検索BOXに「中宮寺」と入力し検索する方法もあります。

拝観料・営業時間・定休日

・拝観料 割引

大人 600円
中学生 450円
小学生 300円

団体割引あり

・営業時間 定休日

10月1日~3月20日
9:00~16:00

3月21日~9月30日
9:00~16:30

定休日 なし

※最新情報はこちら(中宮寺ホームページ)

施設情報・御朱印・お問い合わせ

住所 奈良県生駒郡斑鳩町法隆寺北1丁目1−2

施設情報(トイレなど)

売店 あり
トイレ なし

お問い合わせ

074-575-2106

御朱印

料金(納経料) 300円
売店で頂きました。

御朱印も上品です。

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