【奈良・興福寺】歴史・見どころ・仏像 すっきり解説!アクセス・観光所要時間など。




 

 

今回ご紹介するのは、

奈良県奈良市にある有名な寺院、興福寺(こうふくじ)です。

 

記事のコンセプト

魅力ある観光都市「奈良」には、お寺や古墳が多くあります。

観光してときどき感じるのが…

 

古くて価値があるのは分かるけど、見どころや違いがよく分からない!!

せっかくの説明も、内容が難しくて消化不良。

私以外にもそう感じる方がいるんじゃないかな~と思います。

 

そこで、この記事(すっきり解説シリーズ)では

お寺の歴史や見どころを、簡単に分かりやすくまとめました。

「施設情報・アクセス方法」も載せています。

さらっと見るだけでも、観光が楽しめると思います。

もし良ければご活用下さい。

 

興福寺創建の歴史・ご本尊(仏像)

・創建された年

669年(飛鳥時代)

 

・創建した人

鏡大王(かがみのおおきみ)

鏡大王は、大化の改新で有名な中臣鎌足(藤原鎌足)の妻です。

 

・創建された経緯・歴史

中臣鎌足(藤原鎌足)が病気にかかった時に、妻の鏡大王「夫の病気が治りますように」と願い込めて、京都に「山階寺・やましなでら」を建立したのが始まり。

その後、京都→藤原京(飛鳥)→平城京(奈良)と二度移動します。
藤原不比等が平城京(奈良)に移したときに「興福寺」と名付けられました。

藤原家ゆかりのお寺として、奈良・平安時代と繁栄しますが
何度も火災にあい、その度に再建されます。

明治時代には神仏分離令が発令。
廃仏毀釈(はいぶつきしゃく)運動が始まり、寺は最大の危機を迎えます。
※廃仏毀釈…お寺を排除する動き

廃寺をかろうじて免れ、その後再興が始まりました。

1998年には「古都奈良の文化財」として世界遺産に登録されました。

 

【世界遺産・興福寺】創建の歴史・建築の特徴をまとめて解説!ディープに楽しむ観光ガイド。

2022-01-22
より詳しく歴史を知りたい方はコチラをご覧下さい。

 

・ご本尊

ご本尊:釈迦如来(しゃかにょらい)

釈迦如来(しゃかにょらい)は、悟りを開いたお釈迦様がモデルです。
質素な服装で、パンチパーマのような髪型(螺髪・らはつ)が特徴。

この世にいる全ての生き物を、苦しみから救って下さいます。

 

・宗派

法相宗(ほっそうしゅう)

薬師寺も法相宗です。
南都六宗の一つで、三蔵法師の弟子が開いた宗派です。

 

興福寺の見どころは?

古都奈良のシンボル「五重塔」

奈良の観光パンフレットで、↑こんな画像を見ることはありませんか?

興福寺が所有する「五重塔」は、古都奈良のシンボルとして有名です。

時期によっては、ライトアップされた姿を見ることもできます。

 

国宝・重要文化財の数々

興福寺は国宝指定の仏像所有数、日本一!

1180年、平氏による焼き討ちで寺は全焼しますが
その後の復興時に多くの仏像が作られ、それが現在の見どころになっています。

奈良、平安、鎌倉時代の国宝や文化財を楽しむことができます。

 

興福寺の観光コース(地図付き)と拝観所要時間

興福寺は広いです。
決まった入口はなく、どこからでも参拝することができます。

どこから興福寺に向かうかで参拝コースが変わり思いますが
一応観光モデルコースをご紹介します。

ピンクの点線がモデルコースです。

観光コース
52段の石段を登る→南大門跡→①南円堂→②三重塔→③北円堂→④中金堂→⑤五重塔→⑥東金堂→⑦国宝館

主な見どころは全てカバーした、鉄板観光コースとなっております。

拝観所要時間

拝観所要時間は1時間~1時間30分です。

 

観光コースにそって、見どころを紹介

五十二段の石段を登る

猿沢池(さるさわいけ)の東側から興福寺に向かうと、五十二段の階段があります。

「五十二」とは菩薩が仏の悟りを得るための修行の数。

悟りを目指し、一段一段踏みしめながら登ってみましょう。

 

南大門跡

興福寺にはかつて南大門がありました。

大きさは東大寺の南大門と同じくらいの大きさでした。

1717年に焼失。その後再建はされていませんが、礎石が復元されているので、門の大きさがイメージできます。

 

南円堂

高さ 約22m
建立 813年頃(平安時代)
重要文化財

現在の南円堂は1789年(江戸時代)に再建された4代目。

西国三十三所霊場の一つ。常に多くの人で賑わっています。
※西国三十三所…近畿地方と岐阜にある33ヶ所の観音様の霊場。多くの人が巡礼・参拝している。

 

南円堂にある仏像は、運慶・うんけい(東大寺南大門の金剛力士像の作者)のお父さん「康慶・こうけいと弟子が作ったものです。

ご本尊:不空羂索観音菩薩(ふくうけんさくかんのんぼさつ)

観音様は人々を救うために姿を変えるのですが、不空羂索観音は変化したお姿の一つ。
目が3つ、腕が8本あります。

観音様のお名前を紐解くと…
不空(ふくう)=空にしない、虚しいものにしない
羂索(けんさく)=鳥獣などを捕まえる縄

つまり不空羂索観音とは、生きとし生けるものの願いを空しいものにしない、
縄で確実に願いを拾い、救済していくという観音様のお姿です。

 

南円堂には他にも
・木造 四天王立像(鎌倉時代/国宝)

・木造 法相六坐像(鎌倉時代/国宝)

康慶(こうけい)一門が作った、国宝の仏像が安置されています。

残念なのは南円堂の中は通常非公開であること。
毎年10月17日に公開されています。

 

【国宝】三重塔

高さ 19.1m
建立 1180年(鎌倉時代)
三重塔婆、本瓦葺き

北円堂とともに、興福寺最古の建物です。
初層(1階)が大きめに作られているため、安定感があります。

平安時代の建築様式で作られた優美な三重塔です。

毎年7月7日に一部開帳されます。

 

【国宝】北円堂

高さ 約15m
建立 1210年(鎌倉時代)

日本で一番美しいと言われている、八角形のお堂です。

721年に藤原不比等の一周忌に創建されました。

南円堂と同じように、中にある仏像が見どころです。

・木造 弥勒如来坐像(鎌倉時代/国宝)
・木造 無著・世親立像(鎌倉時代/国宝)
・木心乾漆四天王立像(平安時代/国宝)

以上が北円堂に安置されている国宝です。

 

一番の見所は「無著(むじゃく)・世親(せしん)立像」です。
無著・世親とは、4~5世紀頃インドで活躍したお坊さん兄弟。

無著像
Unkei – Kōfuku-ji, Nara, パブリック・ドメイン, リンクによる
無著(むじゃく)

Seshin (detail, 2).jpg
Unkei – Kōfuku-ji, Nara, パブリック・ドメイン, リンクによる
世親(せしん)

東大寺南大門の金剛力士像の作者「運慶・うんけいとその弟子が作った仏像です。
日本の肖像彫刻史上最高傑作と呼ばれています。

本物の人間のようなリアルさが感じられますよ。

北円堂内も通常非公開です。
春と秋の一定期間に公開されますので、ぜひ直接見てくださいね!

 

中金堂

※2022年3月現在、中金堂は拝観できません。

高さ 約21m
奥行 23m
幅 36.6m
建立 2018年

710年に藤原不比等が建立しましたが、度々火災で焼失。
2018年、300年ぶりに中金堂が復活しました。

研究や様々な調査を経て、建築様式や大きさを忠実に再現したものです。
眩しい朱色に、立派な社殿!目立つので自然と視界に入ってきます。

興福寺のご本尊、釈迦如来坐像(しゃかにょらいざぞう)がいらっしゃいます。

運慶が作った木造四天王立像(鎌倉時代/国宝)も見どころです。

 

【国宝】五重塔

高さ 50.1m
建立 1426年(室町時代)

古都奈良のシンボル、興福寺「五重塔」です。
奈良県内で最も高い建築物で、木造の五重塔では日本で2番目の高さを誇っています。
※木造の五重塔で一番高いのは京都の東寺にあります。

夜にはライトアップされ、より美しいお姿に!
古都奈良の情緒がより深く味わえます。

 

【国宝】東金堂

奥行 14.1m
幅 25.6m
建立 1415年(室町時代)

726年聖武天皇が創建した東金堂です。
現在は1415年(室町時代)に再建されたものです。

 

※ガイドブックなどでよく見かけるアングル。

写真を撮るなら、五重塔とセットで撮りましょう。
このアングルが最高におすすめです。

 

東金堂の中にも、有名で立派な国宝があります。

木造四天王立像(国宝/平安時代)
木造十二神将立像(国宝/鎌倉時代)
ほかにも国宝がありますが、見どころはこの2作品です。

木造四天王立像(国宝/平安時代)
むっちりふくよかな四天王立像です。ちょっと微笑ましい。

木造十二神将立像(国宝/鎌倉時代)
「鎌倉時代の天部彫刻の傑作」と言われる作品。12神将がダイナミックにポーズを決めています。

 

国宝館

昭和34年に作られた宝物収蔵庫「国宝館」
「興福寺は国宝指定の仏像所有数が最も多い」ことが実感できる場所です。

照明はLEDライトに変更され、ガラスケースなしで直接拝観できるようになりました。

とにかく見どころのオンパレードで、紹介し始めたらきりがありませんが、

一番の見どころと言えば・・・

 

ASURA Kohfukuji.jpg
小川晴暘 – 東洋美術特輯  日本美術史 第4冊、, 奈良, パブリック・ドメイン, リンクによる

八部衆像の一つ「阿修羅像・あしゅらぞう」ですね!

国宝・八部衆立像の一つで、734年(奈良時代)に作られました。

八部衆(はちぶしゅう)とは仏法や仏教徒を守る神であり、釈迦如来の眷属・けんぞく(部下)です。
もとは古代インドの神様で、それぞれがいろんなお姿をしていらっしゃいます。

 

阿修羅は戦いの神として有名ですね。
もともとは天界の神でしたが、帝釈天(たいしゃくてん)に戦いを挑み続けるうちに戦闘神となりました。

戦いに破れ修羅道に落とされるも、最終的には釈迦の説法を聞き改心。
仏法や仏教徒を守る八部衆の神となりました。

 

戦いの神の阿修羅像は迫力のある顔をしている物が多いですが、興福寺の阿修羅像は幼く、全てを見通すような真っ直ぐな表情をなさっています。

阿修羅像をはじめとする、興福寺の宝の数々を楽しんで下さいね。

 

アクセス方法

電車(最寄り駅)

最寄り駅① 近鉄奈良駅
近鉄奈良駅から興福寺まで徒歩5分

最寄り駅② JR奈良駅
JR奈良駅から興福寺まで徒歩15分

最寄り駅からのアクセス方法は徒歩・バスです。

 

バス

最寄りのバス停 県庁前(けんちょうまえ)

JR奈良駅からのアクセスに利用します。
バス停から興福寺まで徒歩2分

JR奈良駅→バス停「県庁前」
番号
 2(市内循環外回り)51 62系統他
所要時間 約6分
バス会社 奈良交通

※奈良交通の時刻表はこちら

 

駐車場

興福寺専用駐車場あり(有料)

駐車台数
普通車 46台
バス 16台

料金
普通車・軽自動車
1000円/1回
バス
3000円/3時間

営業時間
9:00~17:00

お問い合わせ
0742-22-4096

 

レンタカー

格安レンタカーを比較・予約
たびらいレンタカーは免責補償、ETC、カーナビ込みの料金です。

 

ツアー

奈良の見どころをバス、タクシーで巡るツアーもおすすめです。

・現地出発のツアーなら「ベルトラ」
奈良 観光ツアー

 

・プランが豊富!ツアーで楽しむなら「クラブツーリズム」
話題の世界遺産や大古の歴史を楽しむ旅!クラブツーリズムの近畿旅行
※右上のメニュー(横棒3本が縦に並んでいるマーク)をクリック。
表示されたページの検索BOXに「興福寺」と入力し検索する方法もあります。

興福寺 施設情報

拝観料・営業時間

拝観料

国宝館
大人 700円
高校生 600円
中学生 600円
小学生 300円

東金堂
大人 300円
高校生 200円
中学生 200円
小学生 100円

中金堂
大人 500円
高校生 300円
中学生 300円
小学生 100円
※2022年3月現在、中金堂は拝観できません。

※全て団体割引・身障者割引あり
※最新情報・詳細はこちら(興福寺ホームページ)

 

営業時間

全ての施設
9:00~17:00
(最終受付 16:45)

 

お問い合わせ・住所

お問い合わせ

本坊事務所
0742-22-7755

受付時間 9時~17時

他駐車場など、施設ごとにお問い合わせ先がそれぞれにあります。
詳細はこちら(興福寺ホームページ)

 

住所:奈良県奈良市登大路町48

トイレ・休憩所・売店があります。

 

参考図書

記事を書く際に参考にさせて頂いた書籍です。

 

 

関連記事

【世界遺産・興福寺】創建の歴史・建築の特徴をまとめて解説!ディープに楽しむ観光ガイド。

2022-01-22

【奈良・東大寺】歴史・見どころ・仏像 スッキリ解説!アクセス・観光所要時間など。

2022-02-13

【奈良・唐招提寺】歴史・見どころ・仏像 すっきり解説!アクセス・観光所要時間など。

2021-12-11

【奈良・薬師寺】歴史・見どころ・仏像 すっきり解説!アクセス・観光所要時間など。

2021-12-06

【奈良・新薬師寺】歴史・見どころ・仏像 すっきり解説!アクセス・観光所要時間など。

2021-12-19

 






コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です