【東大寺・大仏殿】歴史・見どころ すっきり解説!建築様式・特徴を知って楽しく観光~(^^)




 

今回ご紹介するのは、

奈良県奈良市にある東大寺大仏殿(だいぶつでん)です。

 

記事のコンセプト

魅力ある観光都市「奈良」には、お寺や古墳が多くあります。

観光してときどき感じるのが…

 

古くて価値があるのは分かるけど、見どころや違いがよく分からない!!

せっかくの説明も、内容が難しくて消化不良。

私以外にもそう感じる方がいるんじゃないかな~と思います。

 

そこで、この記事(すっきり解説シリーズ)では

お寺の歴史や見どころを、簡単に分かりやすくまとめました。

さらっと見るだけでも、観光が楽しめると思います。

ぜひご活用下さい。

 

東大寺大仏殿 建立の歴史

・創建した人

皆さんよくご存知の聖武天皇です。

聖武天皇が治めた奈良時代は、
仏教が栄え、日本中に広まるための基礎が作られた時代となります。

 

・創建された年

752年、大仏様が完成。
758年、大仏殿が完成。

 

・創建された経緯・歴史

「内乱、飢饉などの災いが度々起こり、聖武天皇は仏教の力で国を安定させようとした。」
というのは有名な話ですね。

人々が安心して豊かに暮らせるよう願いを込めて、大仏様を造りました。

752年に大仏開眼供養会(かいげんくようかい)が行われ
758年に大仏殿が完成しました。
※開眼供養…お経を読んで、大仏に魂を入れる法要

柱と天井には彩色が施され、それは豪華な大仏殿だったそうです。

 

その後2度の火災に見舞われます。

一度目は1181年、平重衡による南都焼討
二度目は1567年、三好・松永の合戦

なにもお寺で戦わなくてもぉぉぉ・・・と思いますが、やっちまったんです。

現在の大仏殿は1709年(江戸時代)に再建されたものです。

 

しばらくして屋根の重みにより建物が歪み、明治時代に解体修理がなされました。

それだけでなく、創建当時にあった鴟尾(しび)を復活させます。
※鴟尾(しび)…屋根の装飾品。火除のおまじないであり、雨から屋根を守るもの。

1998年「古都奈良の文化財」として世界遺産に登録されました。

 

東大寺の歴史を詳しく知りたい方はコチラをどうぞ

大仏殿の場所を地図でチェック!&観光所要時間

大仏殿の場所を地図でチェック!

東大寺南大門から徒歩5分。

観光所要時間

20分~30分です。

 

大仏殿の大きさと建築様式

大仏殿(金堂)
(国宝/江戸時代)

現存する大仏殿は、1709年に再建されたものです。

大きさ・高さ

横幅 約57m
奥行 約50m
高さ 約48m

世界最大級の木造建築ですが、創建時に比べると小さくなりました。

 

コチラは鎌倉時代に再建された大仏殿の模型です。
(大きさは創建時とほぼ同じ)

大きさは
横幅 約88m
奥行 約52m
高さ 約47m

奥行・高さはそこまで変わりませんが、横幅が現在より30m長いです。

横幅が短くなった理由は、大きさに見合った柱が調達できなかったこと。
お金も足りなかったそうです。

 

屋根&瓦

屋根は寄棟造(よせむねづくり)


唐招提寺金堂と同じ形の屋根です。

 

瓦は本瓦葺(ほんがわらぶき)
平瓦と丸瓦を交互に並べる。神社仏閣でよく見られる葺き方。

 

鴟尾(しび)

屋根の上に鴟尾(しび)がのっています。
金のシャチホコのようなもので、火除のおまじないであり、雨から屋根を守る装飾品。

創建時にはありましたが、鎌倉、江戸の再建時にはつけられず。

明治時代の解体修理の時に復活しました。
唐招提寺の鴟尾を参考に作られたそうです。

大仏殿内に飾ってある鴟尾(しび)

高さ 3.33m
    2.4m
厚さ  1.33m
重さ 約1.7トン

めちゃくちゃでかい(*_*)

 

建築様式・特徴

大仏殿は鎌倉時代に大仏様(だいぶつよう)という建築様式で建てられました。

大仏様(だいぶつよう)とは宋から取り入れたもので
時間や資材を節約しつつ、強くて立派な建物がつくれる建築様式です。

江戸時代の再建や修理を経て、現在では「大仏様風」の建物となりました。
純粋な大仏様は東大寺南大門です。

 

大仏殿の建築の特徴を上げていきます。

【外観の特徴】裳階(もこし)と唐破風

まずは外観の特徴から。

大仏殿は屋根が2つありますが、2階建ての建物ではありません。

上の屋根は本物の屋根です。

下の屋根は、裳階(もこし)と言われる「雨風から建物を守るための装飾用の屋根」
裳階がなかったら…と想像すると、かなりスッキリした建物になりそう。
裳階のお陰で重量感のある立派な建物となっています。

 

大仏殿の中心にある唐破風(からはふ)は江戸時代の再建時につけられました。
建物全体の雰囲気からするとちょっと違和感があります。

唐破風の下に観相窓(かんそうまど)があり
元旦やお盆にこの窓から大仏殿を拝観することができます。

 

【大仏様の特徴】 六手先の挿肘木

重たい屋根を支えるための組物(くみもの)が付けられています。
大仏殿は6段の肘木で作られた「六手先の組物」

六手先の組物が柱に直接挿してある挿肘木(さしひじき)となっています。

こちらは大仏様(だいぶつよう)の特徴です。

 

【大仏様の特徴】 貫(ぬき)が多く使われている

コチラは大仏殿の中、天井を撮影した画像です。

真っすぐ立っている太い柱に、横木が4本貫通していますね。
柱と柱を水平につなぐ横木を貫(ぬき)と言います。

貫が多く使われているのも、大仏様の特徴です。

 

見どころは大仏殿内の仏像の数々!

ご本尊は毘盧遮那仏(びるしゃなぶつ)

銅造盧舎那仏坐像(るしゃなぶつざぞう)
(国宝/江戸時代)

初代大仏は752年に、現存する大仏は1692年に造られたものです。

像高 14.98m
頭部 5.33m
耳の長さ 2.54m
重さ 約250トン

銅製の大きな大きな仏像です。
頭の長さが5m超え…想像がつきませんね(^_^;)

重さが約250トン
自由の女神が225トンなので、それより重たいです。
(わかるような、わからんような)

とにかくビッグな「奈良の大仏」こと、毘盧遮那仏(びるしゃなぶつ)

毘盧遮那仏は悟り(真理)そのものが具現化した存在と言われています。
宇宙の中心から光を照らすように、知恵と慈悲を世界へ行き渡らせてくれる仏様。
※毘盧遮那(びるしゃな)とは「太陽」という意味

つまり毘盧遮那仏(びるしゃなぶつ)とは、
知恵と慈悲のパワーをすみずみまで届け、人々を救ってくれる如来様です。
※如来…悟りを開いた仏。仏様の最高位。

 

仏のポーズ(印相)によって意味があるようで

手のひらを見せている右手
施無畏印(せむいいん)怖がらなくていいんだよ。

手のひらを上に向けた左手
与願印(よがんいん)→話を聞きましょう、願いを言ってごらん。

大仏様の懐の厚さ、ウェルカムな雰囲気を感じさせてくれるポーズ(印相)です。

 

奈良の大仏はパンチパーマ?

頭部はパンチパーマ風ではありますが、パンチパーマではありません。

頭のぶつぶつは「螺髪・らはつ」と言われるもので、

仏の32ある身体的特徴の一つ。
縮れて右回りに丸まった毛のことで、全部で483個あるそうです。

ちなみにおでこのホクロの様なものは「白毫・びゃくごう」

こちらも仏の32ある身体的特徴の一つで、右巻きに丸まってる白くて長い毛です。

 

大仏様の右手側は虚空菩薩像

1752年頃に完成した虚空菩薩像(こくうぼさつぞう)
重要文化財/江戸時代

高さ 7.1m。
中央の毘盧遮那仏(びるしゃなぶつ)と左右逆の手のポーズをしています。

虚空蔵菩薩とは「広大な宇宙のような無限の智恵と慈悲を持った菩薩」という意味である。
引用:wikipedia(虚空蔵菩薩)

苦しみや困難を乗り越えるための、知恵や記憶力が授かれます。

 

大仏様の左手側は如意輪観音像

1738年頃に完成した如意輪観音像(にょいりんかんのんぞう)
重要文化財/江戸時代

高さ 7.22m。
中央の毘盧遮那仏(びるしゃなぶつ)と同じポーズをしています。

助けを求めた人にあわせて変身する観音菩薩ですが、
如意輪観音は観音様の変身した姿の一つ。

如意輪観音様は、人々をあらゆる苦しみから救い、願いを叶えてくれます。

 

虚空菩薩像も如意輪観音像も、約30年かけて作られました。
江戸時代の代表的な仏教彫刻です。

 

四天王像

高さ約5mある広目天(こうもくてん)、四天王のメンバーです。
四天王とは、帝釈天に仕え、仏教を守る守護神です。

大仏殿にあるものは全てビッグスケールで、こちらの広目天も迫力満点。

 

四天王は全部で4躰(たい)のはずですが、2躰しか見当たらない…

 

と思ったら、持国天と増長天の頭部が見つかりました。

頭部だけなのも怖いですね((;゚Д゚))ブルブル

四天王は江戸時代に作られましたが、2躰は未完成のまま終了したそうです。

 

柱くぐり

柱に横幅30㎝、縦37㎝の大きさの穴が開いています。
柱の穴をくぐると頭が良くなるそうですよ。

さぁくぐるぞ~♪♪♪

 

と思ったら、感染対策のためこんな状態に。

 

そりゃそうか…(T_T)
次行くときは、コロナが落ち着いていますように。

ちなみに、柱の穴は大仏様の鼻の穴と同じ大きさらしいです。

 

御朱印

料金(納経料) 300円

大仏殿を一通り拝観した後に頂きました。

 

拝観料・営業時間・お問い合わせ

東大寺拝観料

拝観料が必要な施設
大仏殿・法華堂(三月堂)・戒壇堂・千手堂・東大寺ミュージアム

※各施設でそれぞれ拝観料が必要です。

拝観料
大人  600円
高校生 600円
中学生 600円
小学生 300円

セット券(大仏殿・東大寺ミュージアム)
大人  1000円
小学生 400円

団体割引・障害者割引など
→詳細はこちら(東大寺ホームページ)

 

東大寺の営業時間

4月~10月

大仏殿
7:30~17:30
法華堂(三月堂)・千手堂
8:30~16:00
東大寺ミュージアム
9:30~17:30
(最終入館17:00)

11月~3月

大仏殿
8:00~17:00
法華堂(三月堂)・千手堂
8:30~16:00
東大寺ミュージアム
9:30~17:00
(最終入館16:30)

 

お問い合わせ

東大寺事務所
0742-22-5511

住所:奈良県奈良市雑司町406-1

 

ツアー情報

奈良の見どころを、ツアーで巡るのもおすすめです。

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参考図書

記事を書く際に参考にさせて頂いた書籍です。

 

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