津和野ならではの見どころ、津和野カトリック教会。
小さくてシンプルですが、それゆえの美しさがあります。
なぜ津和野の地にこの教会が建てられたのでしょうか?
今回の記事では、津和野カトリック教会の歴史と見どころをご紹介します。
①津和野カトリック教会とは?歴史を振り返る。
本町通りから殿町通りへ歩くと、左手に見える津和野カトリック教会。
1931年(昭和6年)ドイツ人のシェファー神父が
殉教者を讃えるために建てた教会です。
津和野カトリック教会の悲しい歴史。
江戸時代はキリスト教禁止政策がとられていましたが
その方針は明治になっても続きました。
事の発端は、1868年(明治元年)~1873年(明治6年)で起こった「浦上四番崩れ」
浦上⇒現在の長崎市中心街の北部の地名
四番⇒日本で4回目
崩れ⇒キリシタンの大規模な一斉検挙
つまり、浦上四番崩れとは
「長崎で起こったキリスト教徒への大規模な弾圧」という事。
浦上でとらえられたキリスト教徒153名が、津和野に移送されました。
津和野にたどり着いた信徒たちは
改宗のため「氷責め」「食責め」といったあらゆる拷問を受けます。
その結果、37人が殉教(自分の信ずる宗教のために命を捨てること)しました。
時が経ち、1928年(昭和3年)
殉教者がいる津和野の地にシェファー神父は教会を建てます。
その時建てたのものは火災で焼失。
現存する教会は、1931年(昭和6年)に再建されたものです。
②営業時間・アクセス方法・駐車場は?
津和野カトリック教会
営業時間 8:30~17:00
閲覧自由 年中無休
津和野駅から歩いて12分。
本町通りと殿町通りの境界にあります。
駐車場について
専用駐車場はありません。
ただ、多胡駐車場(1日500円)が近いです。
③神聖な教会。撮影はしてもいいの?
お祈りの邪魔にならなければ、撮影しても問題ないようです。
お祈りをする神聖な場なので、マナーよく撮影したいですね。
④教会の外観は、西洋のゴシック建築。
外観の特徴は
①尖塔単塔式(とがった形の塔が一つある)
②尖塔アーチ(教会の入り口にある少し尖ったアーチ)
③ステンドグラスの大きな窓
以上の点から、西洋ゴシック建築と言えます。
建物自体が小さいので、大きな窓とは言えないかも(;^_^A
教会正面の上部に記載されている「IHS」は
ギリシャ語で「イエス」と書いたときの最初の3文字。
イエス・キリストのシンボルですね。
どう見ても石造りなのですが、バリバリの木造平屋建て!
近くでよく見ると分かる。
⑤日本でも珍しい畳敷きの教会
中に入ったら画像のような内装。
津和野カトリック教会の特徴の一つ、畳敷き。日本でも珍しいです。
中央は板敷、ステンドグラスも簡素なデザイン。
⑥シンプルで美しいステンドグラスをカメラで撮ってみた
津和野カトリック教会はステンドグラスが美しいと評判。
教会の神秘性・神聖さが増しますね。
美しさを、そのまま写真にできないかと奮闘しました。
朝の教会
朝の教会は空気が凛としていて
差し込む光がより神秘さを引き立てまくる~
夕方の教会
シンプルなステンドグラスで唯一花が描かれている。
西日がステンドグラスを照らし、その光が教会を美しく彩ります。
この空間に身を置くだけで、穏やかな気持ちになれそうです。
⑦教会の隣は乙女峠展示室
乙女峠で殉教した人々の歴史資料が展示してあります。
まとめ
津和野カトリック教会の歴史と見どころをご紹介しました。
過去には悲しい歴史もありましたが、教会のシンプルな美しさが魅力です。
津和野のまた違った一面を見ることができますよ。
津和野観光ではぜひ、訪れてくださいね!
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