出雲大社 参拝ルートと参拝方法を解説。作法の理由とおすすめの時間帯を紹介します。




日本有数の縁結びの聖地「出雲大社」
全国から良縁を求めて、多くの参拝者がいらっしゃいます。

実は出雲大社、参拝方法&作法が他の神社と違う点があります。

・祀られている神様とご利益
・参拝所要時間

・おすすめの参拝時間
・参拝ルート

参拝方法&作法

参拝をするなら知っておきたい、以上の内容をまとめました。

出雲大社の神様とご利益

昔の出雲大社はこんな神殿だったらしい

出雲大社のルーツは「国譲り神話」に拠ります。

昔むかし、大国主大神(おおくにぬしのおおかみ)が国を平定した頃、高天原の天照大神(あまてらすおおみかみ)から「地上の支配権を譲って欲しい」と言われる。

大国主大神は応じる条件として、大きな宮殿を建てることを要求します。

その大きな宮殿こそが、出雲大社の始まりでした。

祀られている神様・御祭神

ルーツから分かるように、御祭神は大国主大神(おおくにぬしのおおかみ)です。

七福神の「大黒様」としても知られた神様ですね。
因幡の白兎を助けたエピソードでも有名です。

うさぎを助けたことがきっかけで、絶世の美女八上姫(やかみひめ)と結婚。
嫉妬に狂った兄弟に2度も殺されたりと、苦難の多い人生を歩みます。

その後、少彦名命(すくなびこなのみこと)とせっせと国を作りました。

国作りが完成した頃、天照大神(あまてらすおおみかみ)に国を譲り、出雲大社に祀られました。

出雲大社のご利益

出雲大社のご利益は日本一有名かもしれませんね。

ご利益は「縁結び」です。

恋愛に限らず、生きていく上で必要な良縁を結んで下さいます。

国譲りの結果、天照大神(あまてらすおおみかみ)が目に見える世界を、大国主大神(おおくにぬしのおおかみ)が見えない世界(人の縁や運命)を治めることになりました。

これが縁結びの神様と言われる理由です。

出雲大社の参拝ルートと所要時間

参拝所要時間

出雲大社の参拝には40分~1時間かかります。

おみくじ、御朱印、お守りを購入したら約1時間。

道中様々な神様がいらっしゃいますので、丁寧に参拝すると2時間以上かかります。

参拝におすすめの時間帯

出雲大社は参拝時間は6時~18時。
※素鵞社は6時~16時半
※お守り所営業時間は7時~18時

おすすめの参拝時間は早朝、具体的には6時~10時頃です。

早朝がおすすめの理由
・人が少ないためゆっくりじっくり参拝できる
・朝の清々しい空気の中、気持ちよく参拝できる
・駐車場が空いている

夕方も人が少なめですが、17時過ぎると周辺のお店が閉まるので注意しましょう。

出雲大社の参拝ルート

参拝ルートはホームページに掲載されてます。

御本殿周辺を反時計回り(左回り)でお参りします!

画像引用:出雲大社ホームページ

簡単に参拝ルートを書き込むと上の地図のような感じ。

勢溜の鳥居から真っすぐ参道を進み、ご本殿から反時計回りに参拝します。

参拝ルート
御本殿お参り後、反時計回り(左回り)に進み各社殿をお参りする。

出雲大社の参拝方法・作法を解説

参拝ルートに沿って、参拝方法と作法をご紹介します。

勢溜の鳥居から参道を下る

こちらが勢溜(せいだまり)と呼ばれる場所にある鳥居です。
出雲大社の二の鳥居ですね。

こちらの鳥居で一礼して、中に入っていきます。

出雲大社の特徴は全国的に珍しい「下り参道」であること。
他の神社とは違い、鳥居から続く参道が下り坂です。

参道の真ん中は神様の通り道。人間は、参道の左右どちらかを歩くことになります。

参拝方法
鳥居をくぐるときに一礼する。
参道の真ん中は神様の通り道のため、人間は左右どちらかを歩く。

祓社で穢れを払う

参道を少し進むと、右側に見えてくるのが祓社(はらえのやしろ)

穢れ(けがれ)を払う神々が祀られています。

ここで手を合わせ、心身の穢れ(けがれ)を祓い清めて頂きましょう。

その時に注意したいのが参拝の仕方です。

出雲大社の参拝作法は「2礼4拍手1礼」となります。
(お賽銭を入れる→2回おじぎ→4回拍手→お祈りをする→最後に1回おじぎ)

出雲大社公式ホームページによると、ご本殿以外の社殿も同じ様に参拝するよう書かれています。

なぜ他の神社とは違い2礼4拍手1礼なのでしょうか。

出雲大社5月の大祭ではなんと8拍手します。

数字の「8」は古くより無限の数を意味する数字で、8拍手は神様に対し限りない拍手をもってお讃えする作法です。

引用:出雲大社ホームページ

ただ通常は半分の4拍手を作法とし、神様をお讃え(おたたえ)しているそう。

つまり神様をよりお讃えするための4拍手です。

参拝方法
祓社(はらえのやしろ)をお参りし心身の汚れを払う。
出雲大社の参拝方法は「2礼4拍手1礼」

手水舎で身を清める

こちらはコロナ前の手水舎

参道を進むと左手に手水舎(てみずしゃ)が見えてきます。

こちらで心身を洗い清めます。

コロナ禍で柄杓(ひしゃく)のない神社がほとんどですね。
その場合の清め方です。

パターン①
1.左手を清める
2.右手を清める
3.左手の水で口で注ぐ
4.左手を清める

※清めるとは水で軽く洗うイメージです。

パターン②
1.両手を清める
2.両手で口を清める
3.両手を清める

※清めるとは水で軽く洗うイメージです。

どちらのやり方でも大丈夫と神主さんがおっしゃっていましたよ。

参拝方法
手水舎で心身を洗い清める。

拝殿をお参りする

手水舎の先に銅で造られた鳥居があります。
鳥居の先に拝殿が見えますね。

鳥居をくぐるときは一礼を忘れずに。

こちらが拝殿(はいでん)です。

ここでも「2礼4拍手1礼」でお参りをします。

拝殿にある注連縄(しめなわ)も大きくて、長さ6.5m・重さ1トンです。
※こちらが出雲大社いち大きいしめ縄ではありません!ご注意ください。

八足門から本殿をお参りする

拝殿の先を進むと御本殿があります。

御本殿は策のようなもの(瑞垣・みずかき)で囲われており、直接お参りすることが出来ません。

八足門(やつあしもん)からお参りしましょう。
2礼4拍手1礼を忘れずに。

八足門お参り後、反時計回りに進み、各御社殿をお参りします。

十九社をお参りする

こちらが十九社(じゅうくしゃ)

通称、神様のホテル。
全国から神様が集まる神在月(旧暦の10月)の期間、神様が宿として利用されます。

普段は全国の神様への遙拝所(ようはいじょ)となっています。
※遙拝所・・・遠く離れた所から神仏などをおがむこと。

出雲大社ならではのものですね。

素鵞社をお参りする

こちらが御本殿の真裏にある素鵞社(そがのやしろ)
祀られている神様は素戔嗚尊(すさのおのみこと)です。

八岐の大蛇を倒した、出雲の英雄的な神様です。
御祭神、大国主大神(おおくにぬしのおおかみ)の父神でもあります。

素鵞社の後ろは霊山の八雲山(やくもやま)がたっており、パワースポットです。ぜひ岩に触れてみましょう。

参拝方法
御本殿から反時計回りに進み、十九社、素鵞社など各御社殿をお参りする。
「2礼4拍手1礼」を忘れずに

素鵞社に置いてある砂でお守りがつくれます。

西側から大国主大神をお参りする

さらに進んでいくと、ご本殿の西側に簡易的な参拝所があります。

御祭神の大国主大神(おおくにぬしのおおかみ)が西に向いて座っていらっしゃるので、西側から御祭神と向かい合いお参りしましょう。

大国主大神が御本殿の正面を向いていないことに驚きですね。

参拝方法
西側から大国主大神(おおくにぬしのおおかみ)をお参りする

御守所でお守りを頂く

一通り瑞垣(みずがき)の周りを回ったら御守所(おまもりじょ)へ。

お守りを購入したり、おみくじを引いてもいいですね。
御朱印をいただける場所も近くにあります。

神楽殿で大注連縄を見る

参拝ルートではありませんが、出雲大社に来たならぜひ見ていただきたい大注連縄(おおしめなわ)です。

日本最大級の大注連縄(おおしめなわ)がある、神楽殿(かぐらでん)です。

長さ約13メートル、重さ5.2トン!!!

これは直接見ていただくほうが、その迫力が伝わると思います。

ムチムチの大きな注連縄をお楽しみください。

おまけ「国旗掲揚台」

神楽殿正面にある国旗掲揚台の高さが47mありまして

掲揚される日の丸の大きさは、畳75畳!重量49kg!
日本一大きな日の丸として有名です。

出雲大社の参拝ルート&方法まとめ

所要時間は40分~1時間です。

参拝ルートを復習

画像引用:出雲大社ホームページ

勢溜の鳥居をまっすぐ進む。
拝殿→八脚門をお参り後、反時計回り(左回り)で各社殿をお参りします。

拝殿→八足門(やつあしもん)→各御社殿→西側から大国主大神、の順でお参り。

参拝方法&作法を復習

出雲大社の参拝方法は「2礼4拍手1礼」

・鳥居をくぐるときに一礼する。
・参道の真ん中は神様の通り道のため、人間は左右どちらかを歩く。

・祓社(はらえのやしろ)、手水舎(てみずしゃ)で心身を清める。

最後に日本最大級のしめ縄を見て帰りましょう。

出雲大社、もう一つの参拝方法

より神様のパワーが受け取れると言われている参拝方法。
砂のお守りを作ることができます。

知る人ぞ知るもう一つの参拝方法です。

営業時間・地図・御朱印情報

営業時間

参拝可能時間 6時~18時
※素鵞社は6時~16時半
お守り所営業時間 7時~18時

年中無休です。

地図

住所 島根県出雲市大社町杵築東195

出雲大社の御朱印情報

出雲大社で御朱印は3箇所でもらえます。
初穂料(料金)300円

①拝殿の裏側・八足門近く

②神楽殿

赤いスタンプに神楽殿と書いてあるのが分かる。

③北島国造館(きたじまこくそうかん)

天神社(左)と北島国造館(右)の御朱印が頂けます。

関連記事