鹿児島県・霧島を観光するなら、高千穂峰(たかちほのみね)登山はおすすめ!
天孫降臨の地として、昔から信仰されている霊峰なんです。
しかし道中のコースは意外にハードで、油断するとちょっと大変(^_^;)
ということで、今回の記事では
・高千穂峰はどんな山か?見どころ。
・高千穂峰登山の服装・持ち物
・高千穂峰登山コース・所要時間
・実際の登山の様子をレポ
(道中の見どころや山頂の景色など)
高千穂峰登山で気になるあれこれを、体験談とともにご紹介します。
高千穂峰(たかちほのみね)はどんな山?見どころは?
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標高1,573m。
宮崎県と鹿児島県をまたぐ火山、霧島連山で2番めの高さです。(一番は韓国岳)
そんな高千穂峰の見どころを3つご紹介!
見どころ①神話の聖地「高千穂峰」
高千穂峰は霊峰・霊山として、はるか昔から信仰されていました。
その理由の一つが日本神話にあります。
『高天原に住む天照大御神(あまてらすおおみかみ)は、地上を治めるために
孫の瓊々杵命(ににぎのみこと)と他数名の神を地上に遣わせました。
3種の神器、稲穂を持った神々は高千穂峰に降臨した』と言われています。
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高千穂峰の山頂には、地面に刺さった鉾(ほこ)があるんです。
※鉾…槍より前にあった、幅広な銅製の剣の様な武器。
「天逆鉾(あまのさかほこ)」と言われるもので、瓊々杵命(ににぎのみこと)が天孫降臨の際に地上に刺したと言われています。
高千穂峰は「天孫降臨」の舞台であり、神話と深いつながりがあります。
神話の聖地で登山ができるのは、高千穂峰ならではの魅力です!
ちなみに天の逆鉾は、霧島東神社の社宝です。必見ですよ!
見どころ②御鉢など、火山ならではの景色
高千穂峰擁する霧島連山は火山です。現在活動中の山もあります。
そのため道中は、火山ならではの景色を見ることができます。
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代表的なのが「御鉢(おはち)」
とてつもなく大きいお椀の形をしている火山です。
1923年に噴火、現在も火山活動が続いています。
「御鉢」の景色はダイナミック!火山の迫力をはっきりと感じることができます。
道中にある小石、土の色、広がる景色など、至るところで火山が感じられます。
緑に囲まれた山ばかり登っていた私には、とても新鮮でしたよ。
見どころ③霧島神宮古宮址(ふるみやあと)
霧島神宮は、何度か引っ越しをしています。
昔は高千穂峰の山頂近くに建っていたのですが、度重なる火山により焼失。
最終的に現在の場所になりました。
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高千穂河原コースでは、霧島神宮跡地(古宮址・ふるみやあと)に立ち寄る事ができます。
跡地には斎場が作られ、毎年11月10日に天孫降臨御神火祭が開催されています。
山の麓に建つ古宮址(ふるみやあと)、神域ならではの神聖さが感じられます。
高千穂峰は、登山好きにも人気の山で、コースが多く景色がしっかり楽しめます。
また、悠久の歴史を感じられるのもおすすめポイント。
高千穂峰登山、おすすめ服装&持ち物
※こんな服装ならOKです!
今回登山したのは「高千穂河原コース」です。
比較的初心者向けで一番人気のコースですが、それでもハードでした。
高千穂峰登山の大変なところは、道中に岩や石が多く転がっている傾斜のある坂道。
(いわゆるザレ場というやつ)
気をつけないとすぐに滑って転んでしまいます。特に下りが怖い(汗)
足場が悪く、両手両足を使って登る場所もあります。
その点を踏まえて、おすすめの服装・持ち物をご紹介します。
おすすめの服装
基本は「動きやすい・滑りにくい格好」です。
靴は・・・
靴底が凸凹したスニーカー→◎
靴底が平らなスニーカー→✕
登山靴→◎◎◎
サンダル・スリッパ→論外
ヒールのある靴→✕✕✕
革靴→✕✕✕
私は靴底が平らなスニーカーで登ってしまい
味わいたくないスリルを感じながら下山するはめになりました。
足元はしっかりしたものがかなりおすすめです。
動きやすい、上下の服装で
ジャージ→◎
Tシャツ→◎
パーカー→◎
ウィンドブレーカー→◎
トレッキングパンツ→◎
革ジャン→✕
スーツ→✕
とにかく動きやすい服装がおすすめです。
スティック持参の本格的な服装の方もいらっしゃいました。
おすすめの持ち物
・飲み物(1リットル~2リットル)
・軍手(両手を使って登山する場面も)
・雨具(両手のあくレインコートが良い)
・タオル
体力に自信のない人は、ストック(杖)もおすすめです。
かばんは・・・
両手のあくリュックがおすすめ
季節や天候に合わせて
・帽子
・アウター
・着替え
特に秋・冬・春は、歩くと暑いし、休むと寒い。
服で体温を調整できるようにしておきましょう。
9月に登山しましたが、暑くてかなり汗をかきました。
下山してから下着やTシャツなど全て着替えることになりました。
必ず事前情報をゲットしよう
霧島連山の新燃岳、御鉢は火山活動が継続中です。
高千穂峰登山前に、登山可能かどうか必ず確認してくださいね。
高千穂峰登山のコースと所要時間の目安
主に4つの登山口・登山コースがあります。
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①高千穂河原コース(鹿児島県霧島市)
高千穂河原から登る人気の登山道。道中に霧島神社の元宮、お鉢がある。
登山時間:1時間半~2時間
登山道:2.3km
駐車場:あり(500円)
トイレ:あり
②霧島東神社コース・二子石コース(宮崎県高原町)
高千穂峰を東から登るハードなコース。道中に二子石山(標高1,260m)を通る。ヤマビルに注意。
登山時間:2時間半~3時間
登山道:5km
駐車場:あり
トイレ:あり?
③夢が丘コース(宮崎県都城市)
高千穂峰を南から登る比較的緩やかなコース。旧御池小学校北側に登山口がある。ヤマビルに注意。
登山時間:2時間~2時間半
登山道:約3.6km
駐車場:あり
トイレ:あり
④天孫降臨コース(宮崎県高原町)
高千穂峰を北から登るコース。皇子原公園(おうじばる)公園からさらにすすむ。矢岳登山口の近く。
所要時間:約2時間~2時間半
登山道:約3km
駐車場:あり
トイレ:なし
他にもかなりハードな「小池コース」など、登山ルートがあるようです。
その中で、初心者向け&人気のあるコースは①高千穂河原コースです。
初心者コースと言われますが、実際に登ってみるとややハードでした(^_^;)
私は立ち仕事のバイトぐらいで運動しない人間ですが、なんとか登れたので
五体が元気な人であればOKだと思います。
10月に高千穂峰を高千穂河原コースで登山した体験記!
実際に登山した様子を画像つきでご紹介します。
まずはビジターセンターで登山準備
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こちらがビジターセンターです。周辺には休憩所・茶屋・自動販売機などありました。
ビジターセンターとは?
霧島や高千穂の自然を模型や写真、音声、映像などを通して来館者により身近に感じてもらい、分かりやすく理解してもらうための入館料無料の施設です。
高千穂河原ビジターセンターホームページより
まずはこちらで準備をします。やったことは・・・
・トイレの購入
・売店でグッズの購入
・登山届の提出(必須)
以上の3点の内容です。
高千穂峰登山のトイレ事情
登山口にトイレがありますが、道中にトイレがありません。
山頂にはトイレがあります。
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山頂にあるトイレは、携帯トイレ(緑の袋)を取り付けて用をたすスタイルです。
そのため利用するには専用の携帯トイレが必要です。
利用後は登山口で返却ボックスに入れたらOK!
トイレが近い私は、念のため売店で携帯トイレを購入することにしました。
こちらが携帯トイレ、500円です。
売店では6種類のバッジが販売されてました。
記念に天の逆鉾バッジを購入。早速リュックに装着!
お値段は…忘れました。
他にも杖を100円で貸し出ししていました。
最後に、出入口にある登山届けポストに「登山届」を提出しました。
高千穂河原ビジターセンター
営業時間 9:00~17:00
休館日 年中無休
入館料 無料
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出発前にトイレに行っておきます。
使用後の携帯トイレはここで処分できます。
高千穂河原コースで登山開始。
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高千穂河原コースはここからスタートです。
「登山道の始まりが鳥居」というのが、たまりませんね。
神域のオーラを感じながら歩き始めます。
霧島神宮の古宮址(ふるみやあと)
なだらかな坂道を歩いて10分。
霧島神宮古宮址(ふるみやあと)に到着しました。
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こちらが古宮址(ふるみやあと)。かつて霧島神宮でした。
背後にそびえるは霧島連山ですね。
ここに来るだけでも、霊山の空気を味わうことができます。
ここでお帰りになる方もいらっしゃいました。
いよいよここからが登山本番。
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古宮址(ふるみやあと)手前を右に曲がると、いよいよ登山道入口です。
さてどんな景色がまっているのでしょうか?
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まずは緑に囲まれた登山道と、石段が続きます。
神の世界にいざなわれている様な雰囲気を感じ、余裕で登っていた頃です。
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石段はなくなり、石がゴロゴロしている道へ出ます。
赤茶色の丸い石が、火山ならではですよね。
うっかり踏んで転ばないように進みました。まだ余裕。
道はだんだん砂地へと変化していきました。
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砂地とはいえ結構アグレッシブです。
足元に注意が必要。雨の日とかはちょっと怖いですね。
滑っても掴むものがなく。自分の身体能力を信じるしかありません。
これが火山登山なのか?第一の難所へ。
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登山地図によると、ここからが「落石・転倒注意」ポイントです。
なかなかエグそうな坂道ですね・・・(^_^;)
足元は砂地、岩や石が多く転がっているため足元が滑りやすいです。
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こちらが登山道です。かなりの岩場。
「これ登れるの?みんな登ってんの??」と驚きつつも、とりあえず登ることに。
こうなると手も足も使うことが必要で、手足をフルに使って全身で登山。
(軍手はあったほうが良いなと思いました)
時にはスパイダーマンのように這い上がり
時にはうさぎのように駆け抜け、時にはたそがれるように休憩をとる。
ガーッと登れたら良いのですが、そんな体力はなく休憩しつつ進みました。
どのルートが道なのかわからない人向けに、黄色い印がつけてありました。
黄色い印を目安に進めばOK!
とは言え、皆さんルートはとっても自由でした。
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ひたすら登り続けて約30分ぐらいだったと思います。
やっと山頂が見えてきました。嬉しい、嬉しすぎる~
岩場から土っぽくなってきました。
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着いた~山頂だ~ここに「天の逆鉾」が~!!!!
と思ったのですが、あったのは画像のような岩の塊。
山頂はまだ先でした(T_T)(T_T)(T_T)
でも、なんとなくそんな気がしてたんですよね。
登山は2時間かかると言われているのに、まだ登り初めて1時間なので。
道半ばですが達成感がすごい。実際に、ここで引き返す人も多いようです。
高千穂河原コースの見どころ「御鉢(おはち)」
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こちらが岩場を登った先から見える「御鉢」です。
鹿児島県と宮崎県の県境にある火山。直径約600m、深さ約200m。
眼下に広がる御鉢は息を呑む大きさ。
横に縦に広がる層が、また火山の神秘を感じさせてくれます。
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御鉢の縁(ふち)を進みます。通称「馬の背」
強風が吹くと危険と言われていますが、道は広めで歩きやすい。
比較的なだらかな坂道で、ルンルンで歩けます。
背後に見えるは、今度こそ高千穂峰です。
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馬の背を超え一旦下ります。下りは楽ちんですね。
さぁいよいよ最後の坂へ!の前に・・・
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こちらも霧島神宮元宮です。
788年に御鉢(おはち)が噴火して、消失したそうです。
お賽銭を入れて、手を合わせます。
高千穂峰山頂目前、最後の難所へ。
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あと480m。
登山地図によると、ここからは「落石・濃霧時道迷い注意」ポイントです。
この道を登れば、いよいよ本当に山頂です!
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遠くから見るとなだらかですが、近づいてみるとアグレッシブな道です。
整備された道がやや崩れ気味。
砂地なので固定しづらいですよね。
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なだらかそうな道に見えるんですけどね
足元が砂地で、かなり足が取られるんです(汗)
力を入れて進む割に前に進まなくて、体力が奪われます。
「あぁとぉぉぉちょっとぉぉぉぉぉ!!!!!」と言いながら歯を食いしばる。
近いようで遠い、あと少しが遠いよぉ(T_T)頑張れ私~。
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先に見えるはもしかして「天の逆鉾(あまのさかほこ)」なのでは?
やった~!山頂がやっと見えてきました~!!
嬉しい、嬉しすぎる~(T_T)(T_T)(T_T)
ついに天孫降臨の地へ!天の逆鉾を拝む。
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到着しました!高千穂峰山頂です。
奥には、地面に刺さった天の逆鉾。手前には「天孫瓊瓊杵尊降臨之霊峰」との碑が。
登山の疲れも忘れしみじみ眺めます。
ここが天孫降臨の地なんですね。瓊瓊杵尊(ににぎのみこと)が降臨されたのですね!
感激とともにお賽銭を入れ、手を合わせました。
ちなみに山頂までの所要時間は、1時間35分。
あ~疲れた。
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こちらが山頂からの眺めです。ちょっと曇ってますが、それでも絶景です。
瓊瓊杵尊(ににぎのみこと)がここに降臨された理由がわかる気がしますね。
瓊瓊杵尊は稲穂を持って降臨し、地上に稲作を普及させたと言われています。
眼下に見える景色、稲田がとても眩しいです。
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こちらが山頂にあるトイレです。ここで携帯トイレを使用します。
ついに下山。
山頂でしばらく休んでいましたが、だんだん寒くなってきました。
かなり汗をかいたので、風が吹くと身体が冷えるんですよ。
ということで下山開始。
体力的には楽なのですが、石の転がった砂地の道は本当に滑る(^_^;)
私のスニーカーは靴底が平らなので、本当によく滑る。
しかも膝が笑って足に力が入らない。
おかげで何度も尻もちを付いてしまいました。
後ろの人に何度も目撃されまして、かなり恥ずかしかった。
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ただ顔を上げると、見事な景色が広がっています。
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この地上のうねり。地球は生きています。
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緑の自然も広がっています。
このダイナミックな火山、大自然はいつまでも見ていられる、とてもとても雄大な景色でした。
ちなみに下山は1時間20分かかりました。
高千穂峰登山体験後のまとめ
高千穂峰登山のおすすめコース
→高千穂河原コース
見どころが多いコースだと思いました。
高千穂河原コースの見どころ→御鉢(おはち)・天の逆鉾・古宮址(ふるみやあと)
高千穂峰登山の服装→動きやすい、滑りにくい服装
登山の感想
・霧島神宮の元宮は神秘的。
・御鉢などの火山ならではの見どころが迫力満点!
・御鉢直前、高千穂峰直前の登山道がきつかった。
・山頂の天の逆鉾はレプリカ感がすごかった。※実際にレプリカです。
・神話とのつながりが強く、ただの登山とはちょっと違う。
自然と神話が楽しめる高千穂河原コースの高千穂峰登山は、とてつもなくおすすめです。
ただ、準備はしっかりして安全に楽しめるようにしてくださいね!
霧島神宮もぜひ参拝してくださいね!
霧島へのアクセス方法をまとめました。