宮島を観光するなら、おすすめしたいのが弥山(みせん)登山!
厳島神社の背後にそびえる神聖な山です。
そんなに高い山に見えないのですが、意外にキツイ(^_^;)油断禁物です。
・弥山とはどんな山か?
・初心者向けの弥山登山ガイド
(服装・所要時間・おすすめコースなど)
・弥山登山体験記の紹介
(道中の見どころや山頂の景色など)
弥山登山で気になるあれこれを、体験談とともにご紹介します。
宮島・弥山(みせん)ってどんな山?
標高535m。宮島で一番高い山です。
大昔から神が宿る山として信仰されてた霊山です。
弘法大師が修行した山としても有名。
伊藤博文は「山頂からの景色がまじきれい」と絶賛し、大金はたいて登山道を作りました。
そんな弥山の見どころを3つご紹介します。
弥山の見どころ①
弘法大師空海が建てたお寺
1200以上前に弘法大師・空海が修行した、と言われています。
その時に、いくつかのお寺を建てました。
・弥山本堂
・消えずの火がある「霊火堂」
・日本で唯一鬼の神様を祀る「三鬼堂」
などなど、弥山の霊的な力を感じさせてくれます。
弥山の見どころ②
巨石や奇岩
島全体が花崗岩でできている宮島ですが
道中や山頂付近に、巨岩や奇岩が多く見られます。
大きな岩たちは神が宿る岩座(いわくら)として、昔から信仰されていました。
こちらも霊的な力や神秘を感じる見どころです。
弥山の見どころ③
弥山原始林
1万年以上も前から手つかずの自然、弥山原始林が広がっています。
こちらは世界遺産の一部です。
つまり、登山好き、パワスポ好き、歴史好き、自然好き
どんな人でも楽しめる、神秘的な霊山が弥山(みせん)です。
【初心者向け】弥山登山のおすすめ服装
弥山登山の大変なところは、段差の大きな階段です。
段差のある階段が続くので、登山しなれない人が登ると、確実に足にきます。
(下山する時に膝が笑いまくる)
ただ、弥山登山のために本格的なグッズを揃える必要はありません。
基本は「動きやすい格好」です。
靴は・・・
スニーカー→◎
登山靴→◎
ヒールのある靴→論外
革靴→✕
※靴下は二重にして履くと、足への負荷が減少します。
動きやすい、上下の服装で(長袖推奨)
ジャージ→◎
Tシャツ→○
ロングTシャツ→◎
パーカー→◎
ウィンドブレーカー→◎
トレッキングパンツ→◎
革ジャン→✕
スーツ→✕
かばんは・・・
両手があくリュックがおすすめ
こんなリュックだと雰囲気抜群ですが、日常用のもので全然OK!
季節や天候に合わせて
・帽子
・アウター
・タオル
・雨具
・ドリンク
・虫よけ
特に秋・冬・春は、歩くと暑いし、休憩すると寒い。服で体温を調整できるようにしておきましょう。
中にはスティック持参の本格的な服装の方も居ます。
ご自身の体力に合わせて、チョイスしてくださいね。
基本は「動きやすい格好」です。
悩ましい雨具ですが、登山用のものは上下に分かれています。
機能的なので、本格的に登山をされる方にはおすすめ。
ただ弥山登山のために購入するのはもったいないですね。
悪天候での登山は避け、ロープウェーの利用もありなら、本格的なものじゃなくて良いと思います。
ポンチョタイプならリーズナブルで、日常でも使いやすいのでおすすめです。
あと、夏場は虫よけスプレーがあると便利です。
初心者におすすめの登山コース・所要時間
画像引用:Miyajima
全部で3つのルートがあります。
①紅葉谷コース→初心者向き。四季が感じられる。
所要時間:約1時間半~2時間
②大聖院コース→石段が多い。眺めが良い登山道。
所要時間:約1時間半~2時間
③大元コース→弥山原生林や、巨岩・奇石が楽しめるコース。
所要時間:約2時間~2時間半
初心者向き&王道の登山ルートは
①紅葉谷コースを登る→②大聖院コースを下る、というもの。
登山に慣れている方や、巨石好きの方は③大元コースがおすすめです。
宮島・弥山の登山体験記!
実際に登山した様子をご紹介します。
ルートは①紅葉谷コースを登る→②大聖院コースを下る、王道のルートです。
紅葉谷コースの入口へ
紅葉谷コース登山入口は、ロープウェー乗り場の近くです。
こちらの道をまっすぐ進みます。
現在時刻は、12時20分。
少し先に、自動販売機があったのでお茶を一本購入しました。
登山道入口までに、売店はあったのですが閉鎖中。自動販売機もあまり見当たらず。
飲み物は事前に用意しておくと、確実です。
ちなみに、ロープウェーで途中まで登ることも可能。
登山道入口までは、紅葉谷公園です。
緑の自然に赤い橋、絵になりますね~。秋にはもみじがきれいに紅葉します。
登山というよりはお散歩のような、なだらかな道が続きます。
公園内にはトイレが有りました(3ヶ所)。
登山道にはありませんので、行くなら公園内のトイレがおすすめです。
比較的きれいで使いやすかったです。
歩き始めて15分で、登山道入口まで来ました。
これまでは楽な道でしたが、ここからはいよいよ坂道になります。
いよいよ登山道。キツめの坂と石段に注意。
こんな感じの山道をひたすら進みます。
左側には川が流れ、水の流れる音を聞きながら山を登ります。
景色も最高で、大自然をめちゃくちゃ満喫!
自然の中を歩く清々しさが感じられます。
セメントで作られた人工的な階段はありません。石や岩を使って整備されています。
画像はなだらかに見えるかもしれませんが、段差・傾斜が意外にある。
こんな段差が延々と続くので、足にくるんですよね~(^_^;)
体力に自信のない方は、杖があってもいいかもしれない。
紅葉谷コースのいいところは、画像のような看板があること。
どこまで進んだか、あとどれだけか分かりやすいです。
看板横に大きな岩があります。しかも苔付き!
登山道のいたる所に巨岩・奇石があり、登れば登るほど石が大きくなる。
不思議ですよね~、かなり興味深いです。
コースの後半になると、こんな感じの石段が続きます。
これがなかなかに、なかなかで。もうなかなかです(-_-;)
段は足にきますね~。
己を奮い立たせ、なんとか前へ進みます。
やっと、分岐点(ロープウェー獅子岩駅・山頂付近エリア)に到着しました。
ゴールではありませんがかなりの達成感です。
紅葉谷コースはここまで。ここからは観光が楽しめる山頂付近エリアになります。
現在時刻は14時。
登山道入口から分岐点まで、1時間40分かかりました。
写真を撮りながら登ったので、やや時間がかかりましたが、休憩らしい休憩はとっていません。
キツめの坂道をひたすら1時間40分登り続け、かなり運動した感があります。
「あ~やっと分岐点~」という感じ。すでに足はガクガクしかけてます。
分岐点からは、見事に整備された道となります。
ここらあたりから、下界の景色を楽しめます。
弘法大師・空海が建てたお寺を楽しむ
弥山本堂・霊火堂(れいかどう)
分岐点から徒歩10分。
弘法大師が修行を行った場所「弥山本堂・みせんほんどう」です。
そして、弥山本堂の向かいにあるのが
こちらが「霊火堂・れいかどう」
弘法大師が修行した時に焚いた火で、1200年以上前から一度も消えたことがないらしい。
中に入って、火をおがみます。
建物の中は炭の匂いがしました。お部屋が全体的に黒め。
授与所
こちらが「授与所」です。
お守りや数珠、御朱印が販売されてました。
スタッフの方はいらっしゃらず、お金は箱に入れるシステム。
善意で成り立っているサービスのようです。
御朱印(すでに書き置き済み)を頂く(300円)
三鬼堂(さんきどう)
霊火堂から階段を登った先にあるのが「三鬼堂・さんきどう」
日本で唯一鬼神を祀るお寺です。
商売繁盛、家内安全にご利益があります。
ここからもうひと踏ん張りで山頂です!
しばらく登ると、こちらの「くぐり石」に到着。
石がさらに大きくなり、トンネルになってしまってます。
山頂に到着!弥山展望台で景色を楽しむ
到着しました。山頂の弥山展望休憩所です。
到着時刻は、14時15分。
分岐点から約15分、登山道入口から約2時間で到着しました。
いやー達成感がありますね~。
分岐点からは比較的歩きやすかったのですが、紅葉谷コースの道中がかなり足にきました。
山頂にも巨石の数々があります。
石・岩たちにも神が宿っていると、昔から信仰されていました。
大きな岩や石にはなぜか神秘を感じてしまいますね。
そして、伊藤博文が「まじきれい」と言った弥山山頂からの景色。
広島市方面の景色です。
確かに素晴らしい景色ですね!
登山の達成感もあり、景色の感動が3倍になります。
展望台は360度見渡せる大パノラマでした。
風が寒かったのですぐに降りたのですが、もう少し景色を楽しみたかった。
展望台の1階には、本当に小さな売店がありました。
試食の飴をいただいて、下山をします。
帰りのルートは、大聖院コースです。
山頂付近の見どころをまとめた記事
大聖院コースで下山する
いよいよ下山です。
予想通りですが、うすうすそんな予感はしていましたが、ついに膝が笑い始めました。
足がガクガクして、力が入らない~。
これは気をつけて下山しなければ・・・(^_^;)
干満岩
下山して最初の見どころは「干満岩」
弥山七不思議の一つ。
石にある小さな穴に水が溜まっていて、
満潮、干潮に合わせて水量が変わるらしい。
舟岩
こちらは岩の形が船に似ている「舟岩」
見事な反りっぷりで、ついつい目が奪われます。
こんな山の上に、岩の舟。イマジネーションがかき立てられますね~。
こちらが「仁王門」
この門から大聖院コースが始まります。
大聖院コースは、整備された登山道がメインでした。
柵と道がしっかり作られています。
紅葉谷コースとは違い、階段もかなり人工的で、低めの段差のものがほとんど。
コース中の階段は、なんと2000段!
これを登るとなると、かなり足にきそうですね。
大聖院コースの良い点は、見晴らしがよく景色を楽しめること。
紅葉谷コースはずっと山の中。見晴らしの良い景色はなかったなー。
ちなみに足に力が入らず、ガクガク状態ですが、登山道が整備されていて、そこまで影響なくスタスタと下山できました。
下山が紅葉谷コースだったら、確実に足を滑らせたり転倒していたと思います。
かつての台風被害の爪痕が見られました。
厳島神社も被害を受けましたが、こちらもなかなかです。
一箇所だけでなく、いたる場所で爪痕を見つける。
相当ひどかったんだな・・・というのが分かります。
こちらは里見茶屋跡。
ここまできたら、あと20分で下界につきます。
見晴らしの良い景色を楽しみながら、階段を降ります。
こんな景色になったら、もう下界です。
「大聖院コース」と名がつくだけあって、山の麓に大聖院が見えます。
この後、元気があれば大聖院に行ってもいいのですが
大聖院は敷地が広く、今の私に楽しんで観光する事はできそうにありません。
足がもうガタガタブルブルですよ。
ので、さっさとカフェに行き休憩しましたとさ。
弥山登山情報まとめ
弥山の見どころ→自然(植物と巨岩)景色・弘法大師のお寺
弥山登山の服装→動きやすい服装
弥山登山の初心者おすすめコース
→紅葉谷コースで上り、大聖院コースで下山(初心者向き)
・紅葉谷コースは、看板も多く安心。登りやすい、自然が楽しめる。
・下山時は整備されている大聖院コースがおすすめ。
登山の感想
・「山頂付近にお寺」という珍しい見どころが楽しめた。
・巨岩・奇石は、石に興味がない私でも楽しめた。
・山頂の景色は最高だった。
・あらゆるものから神秘が感じられる霊山。
・外国人観光客を多く見かけた。
道中の自然を楽しみながら、山頂の神秘的な雰囲気を感じ、山頂で絶景を楽しむ。
こんな楽しみ方ができる山は弥山ぐらいしかないのでは?
と思うので、心からおすすめです。
ただ、30分程度で登れる山ではありませんので
準備して登山するか、ロープウェーを利用するのもいいかもしれませんね。
ロープウェー情報と注意点をまとめた記事
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