宮崎県日南市にある鵜戸(うど)神宮。
海の景観が美しく、岩窟の中にある社殿が印象的な人気のスポットです。
今回の記事では、鵜戸神宮について
・創建の歴史と御祭神
・ご利益・ご神徳
・参拝所要時間
・見どころ
・アクセス方法
・御朱印情報
をまとめました。ご覧ください。
宮崎・鵜戸(うど)神宮 創建の歴史と御祭神
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社伝によると、ルーツは「海幸彦と山幸彦神話」に拠ります。
ということで神話のあらすじを確認しまーす。
(すでにご存じの方、参拝の見どころを見たい方はすっ飛ばしてくださいね)
登場人物
山幸彦(やまさちびこ)…狩りをして暮らす。天孫降臨をした瓊々杵命(ににぎのみこと)の息子さん。
豊玉毘売命(とよたまびめのみこと)…海神の娘
海幸彦(うみさちびこ)…山幸彦のお兄さん
「海幸彦と山幸彦神話」
不注意で無くしてしまった兄(海幸彦)の釣り糸を探しに、海神の宮殿へ行った山幸彦。
そこで豊玉毘売命(とよたまびめのみこと)と出会い、結婚します。
身ごもった豊玉毘売命は「天孫の御子を海で産むわけにはいきません!」と、鵜戸の地へ行きました。
※山幸彦は天孫降臨したニニギノミコトの子ども神仏の宿る岩穴で、急いで出産準備をします。
産屋を建てている最中、鵜(う)の羽で屋根を覆う前に産気づいてしまいました。
そして山幸彦に「私は出産のときに本来の姿に戻ります。出産中は絶対に覗かないで下さい。」と伝えます。
しかし見るなと言われれば気になるもので、山幸彦は覗いてしまうのです。
そこには、八尋和邇(やひろわに)となった豊玉毘売命が身をよじる、おぞましい姿が。
びっくりした山幸彦は、逃げてしまいます。
豊玉毘売命は、覗かれたことを恥じ、生まれた子を置いて海神の宮殿に帰ってしまいました。
豊玉毘売命が出産した場所に建てられたのが鵜戸神宮と言われています。
第10代崇神(すじん)天皇の代に、社殿が建てられました。
御祭神
豊玉毘売命が産んだ子が祀られています。
鵜葺草葺不合命(うがやふきあえずのみこと)
日本を建国した神武天皇のお父さんです。
鵜(う)の羽で屋根を葺く前に生まれた
↓
鵜草を屋根に葺かずに生まれた
↓
鵜草葺不合命(うがやふきあえずのみこと)
という名前になったと言われています。
鵜戸神宮のご利益・ご神徳は?
安産・縁結び
子授け
海上安全
豊玉姫命(とよたまひこのみこと)が出産された場所に建てられたため
安産・子授けにご利益があると言われています。
鵜戸神宮の参拝所要時間・見どころをご紹介。
鵜戸神宮の参拝所要時間は?
約30分~40です。
参道がやや長く、海の景色が良いため、ゆっくり参拝される方も多いです。
見どころをご紹介。
まずは正面の鳥居から。
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駐車場横にある大鳥居です。
新しそうな、明神鳥居(一般的によく見られる鳥居)です。
鳥居をくぐった先には、お土産ショップやカフェ、トイレがありました。
帰りにお世話になりそうです。
楼門(ろうもん)
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しばらく進むと、楼門(ろうもん)があります。
朱色の大きな楼門、青い空や緑に映えますね。大変美しいです。
ちなみに楼門とは、2階建ての門のこと。
鵜戸神宮は名勝地
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左側には森林、右側には大海原が広がります。
景色が美しく、鵜戸神宮が観光地としても人気の理由が分かります。
鵜戸神宮は国指定の名勝地となっています。(2017年)
神橋を渡る
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橋や手水舎を超えてさらに進むと、やっと鵜戸神宮が見えてきます。
画像左側に見える橋は、神橋(しんばし)
神橋の手前に看板がありました。
「これより先は、古来より尊い御神域、霊場として深い信仰を集めてまいりました。
かつては、橋の手前から履物を脱ぎ、跣(はだし)でお参りをしていました」
引用:鵜戸神宮にある看板
尊い神様が宿るご神域であることが伝わってきます。
心して神橋を渡りましょう。
参道を下る
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画像で伝わるでしょうか?傾斜が意外にあります。
こういった坂を下る参道、いわゆる「下り参道」は全国的に珍しく
鵜戸神宮は「日本三大下り参道」の一つと言われています。
※他は、一之宮貫前神社(群馬県)草部吉見神社(熊本県)
授与所
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階段を下った先には、授与所がありました。
平日にも関わらず人が多くいます。
授与所営業時間 8:00~17:00
御本殿をお参りする
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お待ちかねの御本殿。授与所の向かいにあります。
朱色とは違う深い赤と、緑色の屋根。
岩に囲まれ、独特な雰囲気があり、神威が増すことこの上ない。
建築様式は、本殿や拝殿が一体となった「権現造(ごんげんつくり)」
※御本殿は、宮崎県指定の有形文化財です。
彫刻や鮮やかな色付けがなされており、一見の価値があります。
「二拝二拍手一拝」お参りをします。
皇子神社(おうじじんじゃ)
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御祭神鵜草葺不合命(うがやふきあえずのみこと)のご長男を祀った皇子神社。
神武天皇のお兄さんにあたる人物でお名前は「彦五瀬命(ひこいつせのみこと)」
他にも住吉神社、九柱神社が本殿周りにありました。
お乳岩(おちちいわ)
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こちらが本殿裏側にある「お乳岩(おちちいわ)」鵜戸神宮で有名な見どころの一つです。
山幸彦に出産場面を覗かれた豊玉姫命(とよたまひこのみこと)は、海へ帰るとき
両乳房を引きちぎって洞窟の天井つけました。
お乳岩から滴り落ちる水を飲んで、鵜草葺不合命(うがやふきあえずのみこと)は育ったそうです。
おそらく画像右上の膨らみがお乳岩ではないか?と思うのですが、真偽不明。
看板には「豊玉姫命は暖かい母性愛から御祭神のために、両乳房を窟内に置いて行かれた」
と書いてあり、「母性愛から乳房を置いていく」の意味が分からなかったのですが
神話の内容を調べると納得でした。
子どもを残して去る事になった豊玉姫が、せめて乳だけでも飲ませたいと思い両乳房を置いていったのであれば、母の切ない愛情を感じるエピソードですね。
お乳水は飲むことができます!
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母の愛情たっぷりのお乳水は飲むことができます。
お乳水は「安産・育児・身体健康・心願成就」に効きます!
※2021年5月現在新型コロナウイルス感染症の影響で飲めません。
鵜戸神宮名物「運玉投げ」にチャレンジ!
本殿を一周し、再度授与所に戻ってきました。
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ということで「運玉投げ」をすることに。
運玉は画像のように、「運」とほられた土を素焼きにしたもの。
※地元の小学生らが作っているそうです
運玉は5個で100円。こちらを授与所で購入します。
亀石
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画像の真ん中に亀のような形をした「亀石」があります。
その石の上部、しめ縄で囲われた場所に運玉を投げます。
女性は右手・男性は左手で投げること。
運玉がしめ縄の中にある枡(ます)に入る→願いが叶う
運玉がしめ縄の中にあたる→願いが叶う
と言われています。
早速「運玉投げ」にチャレンジします。
願いは絶対に叶えたい!!そりゃ必死にもなりますよね!!!
ということで、超真剣に運玉投げをしました。
結果→運玉5個中2個あたりました!!
これは早々に願いが叶うに違いありません。イエーイ\(^o^)/
意外に距離感があり、入りそうで入らない絶妙な感じがたまりませんでした。
ちなみに亀石は、豊玉姫命(とよたまひこのみこと)が海から乗ってきた亀と言われています。
独特の奇景「コンクリーション」
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鵜戸神宮のもう一つの見どころは独特な地形。
泥のような砂岩と、丸い石が不思議な景観をつくっています。
この丸い石は「コンクリーション」と言われるもので、「砂岩を作る砂粒が石灰成分で固められたもの」と説明がありました。
理屈はよく分からないのですが、いつまででも見ていられる面白い奇岩でした。
帰りはお土産屋さんでお買い物
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商品が多く、お買い物が楽しい八丁坂商店でお買い物をしました。
やっぱり鵜戸神宮のお土産は「お乳飴」ですよね!
宮崎といえばマンゴー
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宮崎といえばマンゴーということで、炭酸のマンゴージュースも購入。
天気がよく喉がカラッカラだったので、とてつもなく美味しかったです。
鵜戸神宮とうさぎの記事です
鵜戸神宮の最寄り駅・アクセス・駐車場情報
電車でのアクセス方法と最寄り駅
最寄り駅① 日南線「JR伊比井駅(いびいえき)」
宮崎駅→伊比井駅
料金570円
移動時間 46分
伊比井駅からはバスで移動。
伊比井駅正面の油津待合所から「日南・飫肥(おび)行き」のバスに乗車。
→「鵜戸神宮」下車(約15分)
最寄り駅② 日南線「JR油津駅(あぶらつえき)」
日南駅→油津駅
料金170円
移動時間 4分
油津駅からはバスで移動。
油津駅正面の油津待合所から「宮崎駅行き」のバスに乗車。
→「鵜戸神宮」下車(約20分)
バスでのアクセス方法
宮崎空港・宮崎駅からバスで移動することもできます。
「飫肥(おび)行」のバスに乗車→「鵜戸神宮」で下車(約60分)
時刻表などの詳細はこちら
駐車場
鵜戸神宮第1駐車場(50台)無料です。
鵜戸神宮第2駐車場(250台)もあります。
料金は無料。鵜戸神宮まで徒歩3分。
鵜戸神宮 地図・営業時間・御朱印
鵜戸神宮の地図
住所 宮崎県日南市宮浦3232
営業時間
4月~9月 6時~19時
10月~3月 7時~18時
※2021年5月現在、コロナウイルス感染症対策のため営業時間は「6時~17時」となっています。
ご訪問の際には、念の為営業時間のご確認をおすすめします。
鵜戸神宮連絡先:0987-29-1001
御朱印
御朱印は社務所・授与所で頂けます。
料金(初穂料)は300円。
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鵜戸神宮ツアー、レンタカー情報
鵜戸神宮や青島神社は宮崎県の有名な観光地です。
ツアーのルートに組み込まれていることがよくあるので
周辺の観光地も含めて、ツアーで効率よく楽しむのもおすすめです。
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レンタカー
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鵜戸神宮周辺のおすすめ神社
青島神社
島全体が境内。青い海と赤い社殿が最高の景観を作り出します。
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野島神社
月替りの御朱印が評判。サーファーやサイクリング愛好者がよく参拝する神社です。
モデルコース紹介
日南海岸を北から南へ下るモデルコースの紹介です。
まとめ
今回の記事では、鵜戸神宮について
・創建の歴史と御祭神
・ご利益・ご神徳
・参拝所要時間
・見どころ
・アクセス方法
・御朱印情報
等をまとめました。
神話ストーリーと神話スポットが満載、きれいな景色や独特の景観が味わえました。
見どころ満載、由緒のある鵜戸神宮は一生に一度は行きたい神社ですね。
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