奈良一人旅シリーズです。
今回は奈良市の西側にある世界遺産「唐招提寺」「薬師寺」をじっくり観光しました。
気ままに一人で旅行している様子や感想をつらつらと書いています。
所要時間や回り方もまとめたので、よければ参考にしてくださいね。
唐招提寺・薬師寺の観光ルート(回り方)を地図で紹介
観光ルート
JR奈良駅→薬師寺→唐招提寺→辻ヶ丘駅
JR奈良駅から薬師寺まではバス、それ以外は徒歩移動です。
観光所要時間
ガイドブックの情報や自分の体験もふまえて。
JR奈良駅→薬師寺
バスで30分
薬師寺の観光所要時間
約1時間
薬師寺から唐招提寺の移動時間(徒歩)
10分程度
唐招提寺の観光所要時間
約30分~1時間
移動も含めて、4時間半~5時間あれば十分だと思います。
やはり半日観光がおすすめ。
スタートはJR奈良駅です!
JR奈良駅近くにホテルをとったため、奈良駅からバスに乗ります。
唐招提寺・薬師寺に行くには6番乗り場です。
12時56分、バスに乗車????(78系統)
移動時間は約30分くらい。
バスの中から、生活感のある奈良市の風景を楽しめました。
※奈良は立派なお寺や古墳のイメージがあるのよ
バス停「薬師寺」に無事到着。
バス停はトイレの横にあります。観光前に利用するにはいいかもしれない。
【世界遺産】薬師寺を観光する
こちらが世界遺産の「薬師寺」
バス停「薬師寺」から北拝観受付所まで、約100mの距離です。
立派な門がお出迎えしてくれました。
北拝観受付でチケットを購入します(拝観料は1600円)。
構造を理解していないのですが、いろんな場所が楽しめそうなチケットです。
まずは白鳳伽藍(はくほうがらん)に向かいますが、道中の回廊はかなりきれいです。
比較的最近建てられたものですね。
神社とは違った赤で、この落ち着いた赤もいい感じです。
国宝 東院堂(とういんどう)
こちらが鎌倉時代に作られた、国宝「東院堂」
中には飛鳥時代後期(白鳳時代)に作られた「聖観世音菩薩像・せいかんぜのんぼさつぞう」が安置されています。もちろん国宝。
とんでもなく昔に作られたの菩薩様です(*_*)
聖観世音菩薩とは?
目に見えないもの、耳に聞こえない音を観し、人々の苦しみをお救い下さる仏様
と東院堂の看板に書いてありました。
物音一つしない空間に、お美しい聖観世音菩薩様が安置されている心休まる空間となっています。
菩薩像の慈悲深いお顔がよいです。
国宝 東塔
東院堂を進むと、南門側に到着します。
南門から見える景色が良かったですね。
落ち着いた赤い色の門と回廊、黒い東塔、突き抜けるような青い空。
おかげさまで今日も暑いです…(^_^;)
左側がの建物が金堂、右側にの建物が国宝の東塔です。
全体的に新しい建築物が多い中、東塔は奈良時代(730年)に建てられた国宝です。
創建当初から存在する唯一の建造物だそう。
東塔は「初層特別開扉」ということで
令和3年3月1日(月)~令和4年1月16日(日)まで初層の中を見ることができました。
窓のような扉から塔の一階の様子が見られました。
※残念ながら撮影禁止
ぶっとい柱が真ん中にズドーン!!!!とありました。
これだけ高い塔を支えるには大きな柱が必要よね、というごく当たり前の感想なんだけど
それを体感できたと言うか、実感できました。
もう少し中に入れたり、触れたり、撮影できたらいいのになぁ~
と、日本の観光地ではよく感じる。
国宝 金堂
見事な鎮座ぶりの「金堂」まじで立派!!
ヨーロッパに行った時に「教会がスゴイ!」と思いましたが、日本建築も全く負けていない。
中には国宝の「薬師三尊像」があります。
ご本尊の薬師如来様の台座も国宝です。(台座のレプリカが売店横にあります)
ご本尊の両脇にいらっしゃる日光菩薩・月光菩薩も含めて大変お美しい。
目の保養となりました。
他にも薬師寺を見て回りましたが、印象的だったのは西僧坊(にしそうぼう)の展示です。
こちらは「東塔双輪水煙・とうとうそうりんすいえん」と呼ばれる、塔の一番上を飾る物。
平成の時に新しいものに変えられ、古い水煙が西僧坊に展示されています。
730年頃に作製。かなり貴重なものを間近で見ることができました。
画像だと大きさが分かり辛いと思いますが、大きかったですよ~。
そりゃ五重塔の飾りですからね。
白鳳伽藍の主な国宝は鑑賞したので、次は玄奘三蔵院伽藍に行きます。
玄奘三蔵院伽藍(げんじょうさんぞういんがらん)
白鳳伽藍の北側に玄奘三蔵院伽藍があります。
こちらの「玄奘塔・げんじょうとう」には、玄奘三蔵の遺骨が納められています。
玄奘三蔵といえば、西遊記で有名な三蔵法師ですよね。
薬師寺は法相宗ですが、その開祖も三蔵法師と言われています。
貴重な建物だと思うのですが、仏像好きとしてはちょっと物足りませんでした。
とりあえず薬師寺はとっても良かったので、御朱印とパンフレットを購入しました。
家でも薬師寺を楽しめますね~✿✿
薬師寺
住所 奈良県奈良市西ノ京町457
拝観時間 8:30~17:00
定休日 なし
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さて、次の観光地「唐招提寺」に向かいましょう。
道中は真っ直ぐな道で、街路樹のため日陰の快適移動となりました。
徒歩10分くらいで、唐招提寺に到着。
【世界遺産】唐招提寺を観光する
こちらが唐招提寺の入口。拝観料は1,000円です。
薬師寺とは違った雰囲気の入口です。
入口の南大門をくぐった先には国宝の「金堂」があります。
唐招提寺といえば、画像の金堂のイメージが強いですね。
奈良時代にいるような、そんな感覚にさせてもらえる雰囲気です。
真っ直ぐに敷かれた瓦が美しい屋根となっております。
建物正面のに並んでいる柱が特徴的ですね。
さらされた柱のお陰で、金堂の力強さがより感じられます。
中には本尊の盧舎那仏坐像(るしゃなぶつざぞう)がいらっしゃいます。
本尊の左右には、薬師如来立像と千手観音立像。
すべて国宝。
画像に人が写っていると思いますが、そこから見ることができます。
見上げるくらいの大きな仏像でした!
年季がしっかり感じられる質感で、よりありがたみが増す。
できたらもうちょっと近くで拝見したかった。
金堂の屋根にこんな生き物?妖怪?がいました。
「すみ鬼」と呼ぶそうです。
小さい体に見えますが、金堂を守っているのかもしれませんね。
国宝 講堂・鼓楼(ころう)
左側が講堂、正面が鼓楼、右側が金堂です。(すべて国宝)
講堂には弥勒如来坐像がいらっしゃいました。
「鼓楼(ころう)」には、鑑真和上が持ってきた仏舎利(お釈迦様の遺骨)があるそうです。
コンパクトな建物ですが、大事なものを保管されています。
鑑真和上御廟(がんじんわじょうごびょう)
唐招提寺は緑が豊かで、散歩が楽しめそうなお寺でした。
敷地は広いのでゆっくり外周すると、たどり着いたのは「鑑真和上御廟」でした。
こちらが「鑑真和上御廟」(お墓)です。
学校の授業で鑑真のことを習った時は
「鑑真」の漢字、難しいんだよね~
ぐらいにしか思っていませんでした。
今回の奈良旅行に向けて仏教の勉強をしたのですが、鑑真和上が日本のために尽力してくれたことを知り、呼び捨てができなくなりました。
唐招提寺に来ると、よりありがたみが感じられます。
日本の仏教のために、失明してまでも来日を果たした鑑真和上。
大変お世話になりました。
鑑真和上御廟の帰り道、苔が青々と生えていました。
苔と、木々と、真っ直ぐな道と、絵になりますね。
唐招提寺
住所 奈良県奈良市五条町13-46
拝観時間 8:30~17:00
定休日 なし
心穏やかに、歴史あるお寺を楽しませていただきました。
唐招提寺も良かったので、御朱印とパンフレットを頂きました。
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帰りの道中に垂仁天皇陵を眺める
唐招提寺から近鉄橿原線「尼ヶ辻駅」まで徒歩で15分の距離です。
道中に垂仁天皇陵が見えます。
ただの森に見えますが、立派な天皇のお墓です。
グーグルマップで見ると前方後円墳だと分かりますが、横から見ても分からんね~。
無事「尼ヶ辻駅」に到着しました。
乗り換えは必要ですが、ここから近鉄奈良駅まで約15分で到着します。
今日は観光は主に2箇所だったので、体力に余裕のある快適な観光でした。
やっぱりお寺っていいですね。
歴史ある重厚なお寺をじっくり堪能でき、楽しい観光となりました。
本日の御朱印コレクション
左から唐招提寺・薬師寺(2枚)の御朱印です。
唐招提寺の御朱印は金堂に安置されている「千手観音立像」ですね。
薬師寺の御朱印(右側)がとてもお気に入りです。
観光ルート(回り方)・所要時間まとめ
本日の観光ルート
12:56 JR奈良駅で78系統のバスに乗る
13:30 薬師寺着
15:30 唐招提寺着
16:55 垂仁天皇陵を通り過ぎる
17:07 辻ヶ丘駅着
観光所要時間は、薬師寺が1時間45分、唐招提寺が1時間10分です。
写真を取りながらじっくり観光したので、時間がかかりましたね。
薬師寺と唐招提寺を観光しましたが、東大寺や春日大社からはちょっと遠いので
別の日にじっくり回れてよかったと思います。
それぞれ独自の味わいがある薬師寺・唐招提寺はものすごくおすすめです!
ぜひ行ってみてくださいね。
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